ウェイキングライフ


2005.8.17 お洒落な哲学アニメ風 【ウェイキングライフ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
おしゃれな絵柄、変わった構図に芸術的な演出。
見る者をちょっとした芸術家気取りにさせ、映画通ぶりたい人にはうってつけの作品
ビジュアルに癖があり、それに合わせて内容にも癖がある。
何も予備知識無しにパッケージだけ見てレンタルする人を、全く寄せ付けない難解さがある。
哲学的なことに興味がある人には良いの作品かもしれない。
僕の場合は絵を見て楽しみ、内容は・・・・。

■ストーリー
夢と現実の境界がどこにあるのかを見つけようとしていく主人公は、
偶然に会う人みなからうんざりするほど話を聞かされる。
取りとめのない話は学問的なものから、ありふれているものまでさまざまである。
哲学的な香りを感じつつも、夢から覚めることができない主人公の苦悩・・・。

■感想
映像の1コマ1コマを実際の俳優映像に後からデジタルペインティングしたらしく
アニメなのか、実写なのかという今までにない雰囲気を醸し出している。
演出的にもみたことが無く新しい。
出てくる場面毎に新鮮な驚きを与えてくれる。

夢から覚めることができない主人公に対して、哲学的なことを話す人々、
物語はこの対話がメインなのだが、正直とても退屈するかもしれない。
会話の内容がとても抽象的であり、明確な筋道があるわけではないので
見ている方としても今どんな状況なのか把握するのが難しい。
夢から覚めたと思ったらそこもまた夢だった・・・。
ちょっとミステリーっぽいのだが、その謎が解明されるわけではないので
答えを求めたり、スッキリしたい人には不向きかもしれない。

内容をよく考え、自分で物語を消化できる人にとっては映像とのシンクロから
不思議な世界に入り込むことができるかもしれないが、僕は未熟なので
上辺だけ見て面白さを判断してしまった。

各種の映画祭に出品され、結構評価は良いらしいが、僕はこの作品は映画通を
自負する人にはお勧めするが、それ以外の純粋な娯楽として映画を見たい人には
おすすめしない。

この作品の面白さが分かれば一人前だよと言われたら、僕は到底一人前ではない。



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