アンダーワールド


2006.5.9 不遇な扱いの狼男 【アンダーワールド】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
狼男対吸血鬼の対決。普通と違う設定、アクションもそれなりに面白く戦いも現代らしく銃などを使ったりもする。その戦いに人間が一切介在していないなど新しい部分が多々あるのだがそこまで興味を引かれるものではなかった。結局、狼男対吸血鬼と言えども、どちらかと言えば吸血鬼が特殊能力を持った人間と置き換えることができ、そのまま普通の映画でありそうな展開だからだろう。

■ストーリー

数百年にわたって戦い続けてきた吸血鬼族と狼男族。そんな中、吸血鬼の女戦士セリーンは、狼男族がマイケルという人間の青年を執拗に追いかけていることに疑問を抱く。陰謀の匂いを嗅ぎ取ったセリーンは、狼男族同様、マイケルを追うが、やがてこのマイケルになぜか心惹かれていく。しかしマイケルがなんと狼男族の君主に噛まれてしまい……。

■感想
現代にひっそりと生き残り、影で激しい戦いを続ける狼男対吸血鬼。どちらも古臭い怪物だが戦いはいたって現代的で最新の武器を使ったりもする。しかしそこは怪物同士なのでそれぞれの特色を活かした戦い方もあり、何か裏がありそうな吸血鬼のボスが登場したりと飽きさせないような趣向があちこちに散りばめられている。

物語のキーマンたるマイケルが唯一普通の人間らしいのだが、そこは何か裏がありそうで気になる。途中で謎が明らかになってくると、もはや狼男対吸血鬼の戦いなどどうでも良くなってしまう。ちょっと中だるみしがちだが、映像がそれなりにすばらしいのでそこで持ちこたえているような感じだ。

狼男と吸血鬼といわれすぐに怪物君を思い出してしまう。イメージ的には狼男の方が強そうなのだが本作ではちょっと吸血鬼の方が優勢のようだ。一般的に吸血鬼の弱点は有名だが狼男の弱点はこれといって思い浮かぶものがない。本作では不遇の扱いを受けている狼男もマイケルというキーマンの存在から、次回作であるレボリューションで大きな変化が起こりそうだ。

レボリューションを見る前には、見ておくべきかも。



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