2007.12.23 東京を舞台にした香港アクション 【東京攻略】
評価:3
■ヒトコト感想
東京攻略というタイトルのついた香港映画。日本人が中国語を話し、中国人が日本語を話す。かなり不自然な展開で、香港映画スターがいつものとおり、激しいアクションを繰り広げる。東京を舞台にした香港風アクション映画だ。見所はアクションと、香港大物俳優たちだろうか。日本からもそれなりの俳優がでているが、特別大活躍することはない。今となっては懐かしい顔ぶれさえ登場する。しかし、結局はありきたりな香港映画を日本にもってきて撮影しましたというようにしか感じなかった。アクションのみ見るべきか?
■ストーリー
結婚式の日に消息を絶った日本人の恋人を探しに、香港から東京へとやってきたメイシーは、彼女に同行してきた借金取りや謎の私立探偵に助けられながら、その行方を追うのだが、その背後にはCIAまで巻き込んでの暴力団の陰謀が…。
■感想
トニー・レオンやケリー・チャン。かなりの大物だが、どうも日本とは相性が良くないような気がする。無理やり日本語を話させる必要がないと思うのだが、どうしても日本語を話させたいのだろう。片言の日本語では演技も何もあったもんじゃない。棒読みの日本語ほど耳障りなものはない。それと同じ事を本作を見た中国人は思っているのだろう。中村トオルが一生懸命まじめな顔して中国語を話したところで、作品的には何のメリットもないように思えるのだが…。
時代的な流れからか、今となってはあまり見ることのない顔や、駆け出しのころの柴咲が見れたりと、ちょっとお宝的な要素は含んでいるのかもしれない。ただ、基本はありきたりな香港映画で、カンフーの達人が縦横無尽に暴れまくる。そして、これまたお決まりのように私立探偵であったり、特殊な任務を受けた警察だったり。まあ、すべてが予定調和的でありながらも東京の街中で激しいアクションを見せられると、どうしても見入ってしまう。見慣れた風景でのアクションはまた一味違うということだろうか。
暴力団の手下といえば、黒ずくめのスーツの男たち。そして、高級ホテルやレストランなどで激しいアクションを繰り広げる。CIAまでも担ぎ出したりと、かなり大掛かりな設定なのだが、ステレオタイプなアクション映画過ぎて、ちょっと笑えてくる。カンフーの達人にカンフーで立ち向かわずに、あっさりと撃ち殺せばいいのに、なんてことを思ってはいけない。素直にアクションを楽しまなければならないのだ。
日曜洋画劇場などで、家族みんなで楽しむにはいいのかもしれない。
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