チアガールVSテキサスコップ


2007.8.15 THE ジェネレーションギャップ 【チアガールVSテキサスコップ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
苦みばしった表情が良く似合うトミー・リー・ジョーンズ。見た目そのままに、若い女の子に厳しい厳格な親父を演じている。目撃者を守るために、五人のチアガールたちと共同生活をするはめになったシャープ。誰もが羨むような環境でも、厳格な親父はまったく微動だにしない。この世代間のギャップと、セクシーチアガールたちに対するシャープの対応の仕方が本作の面白さだろう。色気に右往左往することなく、クソまじめな親父的行動をとるシャープ。もしかしたら心のどこかで、スケベ心があるのかもしれないが、それを一切表に出さない。いや、もしかしたらまったくないのだろうか。もう少しあたふたしても面白かったかのかもしれない。

■ストーリー

5人のチアガールたちが、ある事件の証人が殺される現場を目撃してしまう。テキサス・レンジャーのシャープは、彼女たちを守るため共同生活をすることに。かたや厳格な中年男に対し、自由奔放な女子大生。ジェネレーションギャップにシャープは頭を悩ませる。そんな中、彼女たちを殺そうと魔の手は徐々に忍びよっていた…。

■感想
原金髪でダイナマイトボディーのチアガールたち。同僚のレンジャーが泣いて喜ぶような任務も、一人厳しい表情で挑むシャープ。なんだか女に興味がない朴念仁のように感じるが、大学の教師とデートしたりと、そういうわけではない。セクシーダイナマイトのチアガールたちに翻弄されながらも、自分の信念を貫くあたり、本作のポイントなのかもしれない。お決まりのように、最初は反目しあいながらも、自然に打ち解けていく。そして、最後には…。定番だけに大きくはずすことはない

ミステリーな部分は、あまり期待しないほうがいいだろう。一体誰が黒幕なのかという問いは、あっさりと解決され、あとは、どのようにして証人を黒幕たちが見つけるかということに終始している。それにしても、証人を守るといいながら、シャープの行動はすべてにおいて目立っている。アメフトの試合でマスコットにタックルしたりと、目立つことこの上ない。そして、周りからは下手な誤解も招く。なんだかまじめに頑張っているが、それが裏目に出ているのが悲しい部分だろう。

一つ屋根の下で暮らす五人のチアガールとシャープ。自然にお互いを理解しあい、相手を尊重するかに思えたが…。もともといがみ合う理由がくだらないことで、大きな喧嘩やいさかいがあるわけでもないので、劇的な仲直りなどもない。少し平坦に感じるかもしれないが、小さな山はいくつかある。シャープとチアリーダーたちのこころが一つになる部分と、そこに至るまでの様々な出来事。全体を通して、この二つの関係が本作の面白さの肝だろう。

トミー・リー・ジョーンズ世代はもしかしたら何かしら感じる部分があるのかもしれない。どちらかといえば、チアガール世代に近い自分としては、単純にうらやましいと思うだけだった。



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