ザ・インタープリター


2005.9.26 いつまでも衰えない美しさ 【ザ・インタープリター】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
シークレットサービスという仕事の緊迫感が存分に味わえる作品。
人を守る為には一番身近で守っている者がクローズアップされがちだが、
実は裏では沢山の人がその要人を守るために影ながら動いているということを思い知らされる。
昨今のテロにも関係するような場面もあり、物語の中で複雑な政治的駆け引きも行われている。
社会派ドラマという印象も強いのだが、ニコール・キッドマンのいつまでも衰えない
美しさにも目を引かれた


■ストーリー
シルヴィア(ニコール・キッドマン)は、国連に勤務する同時通訳(インタープリター)で、
アフリカのクー語(架空の言語)を担当する。
そのクー語が使われる小国マトボ(架空)の大統領が国連で演説することになるのだが、
シルヴィアは大統領が暗殺するという情報を聞いてしまう。
シークレット・サービスのケラー(ショーン・ペン)がシルヴィアを護衛するのだが、
彼女を調べていくうちに怪しい素性が明らかになってくる・・・。
彼女は果たして、敵なのか、見方なのか。

■感想
複雑な政治的背景とアフリカでの権力争い。馴染みのないアフリカでの争いと
国連の役割があまり明確になっていないのでストーリー的に理解しながら
追いかけていくのは辛かった。誰が悪くて、誰が良いのか??という常に世界情勢で
曖昧な部分がそのまま本作でも登場するので、この行為が良いことなのかそれとも
悪いことなのかが分かり兼ねる。
現実的に爆破などの被害が出てから、あっこいつは悪いことをしているんだというのが
分かってきた。

それと共に、その悪い奴に狙われている人物は良いやつなんだという程度の認識しかなかった。
社会派ドラマの難しさを存分に味わえる作品かもしれない。

シークレットサービスという仕事は要人を守る部分だけクローズアップされがちで
その手の映画も沢山あるのだが、本作はその要人を守る為にはまず、周りにいる人々を
完璧なまでに調査し、完全に信用できる人物として認識できるまで徹底的に調査する。
そのある種地味な部分にスポットを当てている。

よく考えると通訳であるシルヴァイにシークレットサービスであるケラー達が護衛につく
必要があるのか少々疑問だが、その先にある大統領暗殺を防ぐためには必要なことなのだろう。

ニコール・キッドマンの変わらぬ美しさにも目を引かれた。
若いときの作品を見てもそれ程印象に残っていないのだが、ここ最近の作品は輝きを増している気がする。
トム・クルーズと別れて吹っ切れたのだろうか?



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