2005.12.13 ゆるゆるな雰囲気にニヤリ 【THE 3名様】
評価:3
■ヒトコト感想
スピリッツの原作を読んでいた者としては、わりと忠実に雰囲気を再現していると思う。
しかし残念なのは佐藤隆太が演じているジャンボはもっと太っているはずだ。
僕的なイメージとしては内山君なんかがぴったりだと思うのだが・・。
ゆるゆるな雰囲気と客のいないファミレス。
頭を空っぽにして、笑いを求めたりせずに見れば、思わぬところで笑えて得した気分になる。
なにげに本編よりも実はメイキングの方が面白かったりもするが、
それはサービス精神が旺盛ということでさらに得した気分になれる。
■ストーリー
「ビッグコミックスピリッツ」で不定期連載中のコミックを、
「木更津キャッツアイ」の佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史を迎えて実写化したショートコメディ。
真夜中のファミレスに居座る3人の若者の奇妙なやりとりが展開する。
■感想
ショートコメディ集なので笑える物もあれば、とんでもなくつまらない物もある。
笑えるというのもくだらなすぎて笑えるというパターンで、ゲラゲラと笑うのではなく
ほくそ笑むと言った感じのほうが正しいかもしれない。
出演者は主演の三人以外には数えるほどしか登場しない。
そんなある意味閉鎖された空間の中で独特な雰囲気が生まれ、くだらないことも笑いとなってしまう。
あの雰囲気が出せるのはひとえに客のいないmバックミュージックもない薄暗いファミレスのおかげだろう。
原作では舞台となるファミレスはSundaySunを文字っていたような気がするが、本作ではもろに実名で
BigBoyと出していていいのだろうか??ショートコメディの最後には暗い夜空にぽっかりと寂しく浮かび上がる
BigBoyの看板がくるくる回りながら終わっている。これはショートコメディのシュール感を倍増させるのに
役立っているが、その反面、営業的に考えるとBigBoyに対しては
客のいない寂しいイメージが定着してしまう。
BigBoy的には確かに宣伝になるのだろうが、良いイメージは無いに等しい。
実はなにげにメイキングが一番面白いという、
ちょっとしゃれにならない状態なのかもしれないが、脚本どうりに動かされるのではなく、
出演者が自由にショートコント的なことをやっている部分が一番面白かった。
変に制約がなく、それぞれのキャラクターを生かした自由演技が一番自然で興味もわいてくる。
本作に関しては続編があるらしいが、暇でしょうがなく、肩がこるような映画を見たくない人は
見てみるといいかもしれない。
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