テイキングライブス


2005.4.3 どこかで見たような・・ 【テイキング・ライブス】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
どこかで見たような映像と雰囲気。
オープニングとタイトルなどが一見するとセブン風で、
主人公のFBI特別捜査官が女というところと猟奇殺人を追いかけるということで
羊たちの沈黙にも近い。
二番煎じ感は否めない。

■あらすじ
アンジェリーナ・ジョリーがFBIの特別捜査官を演じ、猟奇殺人を追うサスペンス。
モントリオールの工事現場で白骨死体が発見され、過去のいくつかの殺人事件との関連が浮上する。
共通点は、出会った相手を殺害した犯人が、被害者になりすましてしばらく生活をするという異常性。
捜査官のイリアナらは、殺人事件を目撃した画商のコスタを警備し、
犯人を突き止めようとするが…。

■感想
前半は犯人の猟奇的な部分が強調されていたが、後半になるにつれてそれが
うすれてくるような気がした。

それは前半部分に今まで犯人が犯した猟奇的殺人を写真や新聞記事で紹介しているが、
後半になると断片的に結果のみ表現し、実際の猟奇的殺人の部分が描かれていないので
あまり恐怖を感じなかった。

犯人の顔を隠したいという意図があったのだろうが、その犯人に対して見ている物が恐怖感を
得られないというのは致命的かもしれない。

ところどころ、どこかで見たようなシーンが多々あり。それはサスペンスとして過去に評価
されてきた作品(羊たちの沈黙やセブン)を模倣しているので、間違いはない。
見ていて不気味さを演出するには十分だと思う。ただし目新しさはない。

雰囲気重視で見ると楽しめると思う。
サスペンスの部分においては犯人対女FBI捜査官では犯人の方が狡猾で対決になっていないと
思ったのは僕だけか?

主人公である女FBI捜査官は敏腕なはずだが、初期の段階でプロファイリングミスを犯しそれが
最後まで捜査を混乱させる原因になっているのに、それに関しての説明がほとんどなく
うやむやにされている。
本作を見るととても敏腕捜査官には見えない。
アンジェリーナ・ジョリーは色っぽくていいけど。

犯人の狡猾さとFBI捜査官達の滑稽さを除けば十分楽しめる作品だ。



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