スーパーノヴァ


2007.2.9 典型的なB級映画 【スーパーノヴァ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
どこかで観たような場面と、どこかで観たような設定と、どこかで観たような雰囲気。今までのSF作品の良いところを寄せ集めようとしたが、それに失敗したという感じだろうか。ワープ中にカプセルの故障で遺伝子が変異し怪物になったり、謎のエネルギーで超人的な肉体を手に入れたり、どこかで観た記憶があるのだがそのタイトルは思い出せない。過去の作品の模倣はあるにせよ、今回は危機の規模がでかい。宇宙を爆発させ、もう一度新しい宇宙を作る。いまだかつてこれほどスケールのでかい危機はあっただろうか。作品自体は確実にB級だが。

■ストーリー

宇宙を飛行する緊急救助船が銀河の彼方から発信されたSOSをキャッチした。救助に赴いた一行だが、発信源は生命の存在しないはずの廃棄惑星と判明する。そこで収容された青年カールは密かに謎の"9次元エネルギー"を船内に持ち込んでいた。それは、人類の想像を超える宇宙の恐怖の幕開けだった

■感想
謎のエネルギーが”9次元エネルギー”という時点で意味がわからないがすごそうだ。言葉の意味はわからんが、なんだかすごい自信だ。という名セリフを思い出してしまった。そんなスケールのでかい作品の中で、ちまちまと宇宙船の中で戦いを繰り広げる。SFらしく宇宙船の様々な機能が未来らしさを演出している。そして、それらを駆使して戦いが続いていく。

前半部分までは救助信号を出したのは誰だ、というようにミステリーな流れになってはいるが、後半からまさにスーパーマンのように激しい超人の戦いが繰り広げられる。不死身の肉体とそれに対抗しながら戦うものたち。必死に戦う姿は24のジャックバウワーを思い起こさせるが、それでもただドタバタを繰り返しているようにしか見えない。

見所は宇宙船内部の未来的な部分と、超人になった男の超回復ぶりを見ることだろうか。今までのSFの焼き直しを見ているようで多少辛い。何か大きなプラスアルファがないと見続けるには退屈してしまう。そのプラスアルファを”9次元エネルギー”に求めるには、意味がわからず
荒唐無稽すぎると思った。



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