スケルトン・キー


2006.2.11 ミステリーホラー 【スケルトン・キー】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
信じるものにだけその効力を発揮するブゥードゥー。なんかどこからか抗議がきそうな内容だが、ミステリーホラーとして十分楽しむことができる。怪しげな洋館と怪しげな老婆とくればホラーのかたちとしては十分すぎるだろう。所詮信じなければ影響ないはずなのに、ベンを助けようとするあまり呪いを調べその結果大変なことになってしまう。これぞまさしくミイラ取りがミイラになるだ。

■ストーリー

ルイジアナ州ニュー・オリンズ。看護士のキャロライン(ケイト・ハドソン)は、新聞の求人広告に載っていた住み込みの看護の職を見つけ、片田舎の屋敷へ。そこには老婦人のヴァイオレット(ジーナ・ローランズ)と脳梗塞で全く身動きができなくなってしまった夫のベン(ジョン・ハート)が2人きりで住んでいた。ベンの介護を始めてほどなくして、キャロラインはこの屋敷の異常さに木がづく。信じるものに効力を発揮する“ブゥードゥー”や、この家の秘密が明らかになったとき、キャロラインを待っていた驚愕と恐怖の真実とは。。。?

■感想
日本的ホラーに比べると割りと直接的な描写が多い。グロテスクなものを前面に押し出させ恐怖心をあおる。確かに直接的には恐ろしいのだが、ジワジワとくる怖さは日本的ホラーの方が強い。血がドバドバと出るような、13日の金曜日的な恐怖ではなく、恐ろしい物が陳列されなんともいえない雰囲気から恐怖感を増幅させている

ブゥードゥーという呪いの恐ろしさはその雰囲気だけでなんとなく伝わってくる。鏡をずべて撤去された屋敷だとか、蝋燭で周りを取り囲み、真ん中には呪文のようなもので魔術を施す。ブゥードゥーを信じていないといいながらもしっかりとブゥードゥー式魔術を行おうとしているキャロラインに矛盾を感じた。

この手のホラー映画では最後に主人公だけが助かり、見ている観客を安心させるというのがセオリーだが今回はそのセオリーをやぶっている。だからといって不快な終わり方かというとそうではなく。この結末があって始めてベンのおびえている姿やヴァイオレットの目的がわかるので正解なのだろう。

途中、退屈する箇所もあったが最終的に余韻が残る終わり方で、ホラーとしては申し分ないできだと思う。



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