2004.12.30 泣かせようとはしていない 【死ぬまでにしたい10のこと】
評価:3
人の死を扱う映画は沢山あるが、僕の場合は
そんな映画を見るときは普通の映画を見るときよりも
涙腺を引き締める。
なんとなくだが人の死、それを悲しむ家族、なんか
それだけで泣けてくるような雰囲気を作れると思うからだ。
今回も死と、残された家族達のことが前面に押し出されているので
厳しく見ることにした。
23歳の若さで余命2,3ヶ月と宣告された女アン、彼女には
夫と幼い二人の子供がいた。最初は現実を受け止められなかった
アンも親や家族を心配させまいと、厳しい現実を受け止めた。
そして自分のやっておきたいことを10のリスト
として作り、それを実行していく。
人は死が迫っても平静でいられるのかなぁー?
アンは自分の死について誰にも打ち明けることなく
10のことを実行していくのだが、普通であれば
この苦しみを誰かに話したい、慰めて貰いたい
一緒に悲しんでほしいという欲求が生まれてくると
思うがアンはそれを決してしない。
アンが夫と子供に対するメッセージをテープに吹き込む
シーンがあるが、これってどこかでなかったっけ??
なんかタイトルは覚えていないがどこかで見たような
気がする。
死を扱う作品としては死後の描写で、無理やり泣かせようとはしていない。
しかし、死ぬまでに、アンが家族や子供に対してする行動
1つ1つが全てを分かっている見ている側からすると
とても悲しく、かわいそうな何とも言えない気持ちになる。
あえて泣かそうとしていないところで
自然に涙が出てしまう。
でも、それは心地よい涙だ。