サイレントヒル


2007.1.13 衝撃的な映像 【サイレントヒル】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
ゲームは上質のミステリーとして人気があった作品。映画化されるにあたってバイオのような雰囲気かと思っていたが、意外にちゃんとしたホラーになっていた。多少ストーリーが判りにくいというのはあったが、なんといっても映像がすごい。日本のホラーのように雰囲気で恐怖感を煽るのではなく、映像で直接的に恐怖を観衆に与える。リアルな化け物が血しぶきをあげながら向かってきたり、人が液体のように潰されたり。さすがハリウッドといったかんじで映像にはかなり力を入れている。ストーリーはさておき映像は観るだけの価値はある。

■ストーリー

ローズとクリストファー夫妻は養女シャロンの不思議な言動と悩んでいた。突然「サイレントヒル…」とうめき声を出すシャロン。ローズはサイレントヒルが実在すると知ると、娘を連れてその地を尋ねる。しかし、そこは30年前に大火災で多くの人が亡くなり、いまは廃墟となっていた。そして旅を途中、シャロンが行方不明になってしまう。

■感想
恐怖の元凶を最後まで小出しにするのが日本のホラーとしたら、ハリウッドは直接的に冒頭からその存在をあきらかにする。人間風の形をした怪物たち。それらがゆっくりとせまってくる姿は恐怖を感じずにはいられない。これは映像の力が大きく、ここでしょぼい映像であれば観衆のテンションはとたんに下がってしまう。

なにやら複雑なストーリーでミステリーっぽさをアピールしているようだが、その部分はあまり必要ないのかもしれない。逆に複雑になりすぎて結局なんだったのかあまり良くわからなかった。やはり本作の売りは
ゲームで目の肥えたファンも満足するような強烈な怪物たちとそれらが襲いかかってくるシーンだろう。

CGをふんだんに使用したリアルな化け物たち。そして極めつけはその化け物たちに襲われる人間たちのやられっぷりだ。体を引き裂かれすぎて肉体が液体のように飛び散るシーンは漫画的でありながらもその衝撃は相当なものだ。激しく燃える炎と焼けただれ炭になる子供。映像的なインパクトで観ている者の目を釘付けにしている。ストーリーはもはや二の次だ。

ゲームを未プレイの人でも映像だけでそれなりに楽しめる。はたして本作がどれほどゲームとリンクしているのか、僕自身ゲームをやっていないのでよくわからない。



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