世界の涯てに


2005.1.21 懐古主義か? 【世界の涯てに】

                     

評価:3

昔の見た映画で、今改めてみると感じ方が変わったり、その時には分からなかった 伏線に気が付いたりと一人リメイク状態で見ることができる。 自分がとても好きで繰り返し何度も見ている作品はそれほど効果がないが、 過去に好きでレンタルして、それ以来見ていないような作品を見てみると かなり新鮮かもしれない。

本作は金城武人気が絶頂の時に軽い気持ちで借りて見た。 テーマは死を扱っており朴訥な青年役の金城武と死が間近に迫った女の役を ケリーチャンが演じている。二人の初共演作品だったんじゃないかと・・・ そこに魅力的なスコットランド人が混じり三角関係の様相をたどっている。 このスコットランド人って今見てみると、多分「冷静と情熱のあいだ」に恋人役で 出てた人のような気がする。

見た当初は単純に悲しくなり、その悲しさを感じながらも続けて 二回見てしまった。多分そのころの自分の精神状態がいろいろあって辛い時期であり、 そこで現実逃避したかったのかもしれない。 そんな気持ちで見ていると、物語は死を扱う悲しい話のはずなのに見終わった後には どこか暖かい気持ちになれるような思いがした。 当時はこの作品を見て感動し、他に金城武出演の作品とケリーチャン出演の作品をいろいろと探して 見まくってた思い出もある。

昔を思い出しながらあらためて今見てみると、昔ほどの感動はなかったにせよ 今見ても十分楽しめるし、僕の場合は当時の記憶もあるのでシーン毎にちょこちょこと 昔のことを思い出したりして少し懐かしい気持ちになった。 悲しい映画のはずなのに最後に暖かい気持ちになれるのは、この作品の登場人物全てが 希望を持って行動しているしので、 そのエネルギーが伝わってくるようで、
見終わった後には自分にもエネルギーが フルに充電されたような気持ちになる

人それぞれ昔好きだった作品には思い入れがあると思う。 必ずしも名作である必要はないし、自分がホントに好きな作品もしくは好きだった作品を 今あらためて見ることでその当時の気持ちを思いだして、新鮮な気持ちになれるかもしれない。 その気持ちを思い出す意味でも昔の作品を見直してみるのも面白いと思う。 最近ちょっと惰性で映画を見ていたところがあったので、ちょっと心を入れ替えて真剣に 見ようと思った。



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