最後の恋のはじめ方


2006.1.14 動けるデブが気になる 【最後の恋のはじめ方】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
ウィル・スミスがまるで往年のエディー・マーフィーのように思えてしまう。そんなウィル・スミス演じるヒッチにコンサルされるもてない男達がとてもいい味を出している、本作のできはこのもてない男達と彼らに愛される女達しだいで面白くもつまらなくもなってしまう。なかでも小太りのアルバートが動けるデブのコミカルさから、彼がこの作品の影の主役といっても過言ではないだろう。純粋なラブストーリーとは言えないが、倦怠期のカップルなどは見てみるといいかもしれない。

■ストーリー

恋愛下手の男女にアドバイスするデートコンサルタントのヒッチ(ウィル・スミス)は、小太りの男アルバートから依頼を受け、美人セレブとのデートのアドバイスをしていた。その仕事と同じ頃、バーで出会った新聞記者のサラにひとめぼれしたヒッチ。アプローチするも自分の恋となると失敗ばかり。それでもいい感じにふたりの親密度は増していったが、勘違いからサラはヒッチに激怒してしまい、アルバートも巻き込む騒動に…。

■感想
恋愛は最初のきっかけが全て。これには多少の抵抗はあるものの、そこからもてない男達を見事にお目当ての女性と親密にさせる技は、見ていて関心してしまう。しかし、現実で同じようなことをしようとすると、とたんにキザなやつと見られてしまうのでちょっと注意が必要かもしれない。

今まではアクション俳優のイメージが強かったウィル・スミスも意外に本作のような役がはまり役でもうちょっとコメディー色が強ければ、全盛期のエディー・マーフィーのような感じかもしれない。冷静に考えると、ちょっと鳥肌が立つようなセリフをなにげなく言えるあたりは民族性の違いなのか本作のようなデートコンサルタントが通用するのもアメリカだからこそであり、日本で同じようなことをやろうとすると途端に怪しくなってしまう

男達が恋する女性達は皆、違った魅力がありもてない男達に対する女神のような存在にすらなっている。この女性達それぞれにもコンプレックスがあり、そこをうまくつくことで悪い言い方をすればつけ入っていると言えるが、それも恋愛の常套手段なのだろう。

最後に登場人物達全員でのダンスがあるのだが、そこでも動けるデブのアルバートが輝いていた。



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