2005.10.6 やっぱりもみあげは長い 【ルパン】
評価:3
■ヒトコト感想
日本ではアニメとして馴染みのあるルパンだが、実写にすると確かにこんな感じのビジュアルかもしれない。
次元や五右衛門は出ないのだが、トレードマークであるもみあげは相変わらず長い
日本のアニメそのままをイメージすると大違いのストーリーとキャラクターに
面食らうかもしれないが、基本的には凄腕の泥棒であり、ピンチをうまく乗り切るあたりは
まさしくルパンそのものだろう。
クラリスという人物が出てくることからアニメの「カリオストロの城」と関連があると
思う人もいるかもしれないがまったくの別物だ。
■ストーリー
公爵家に住むルパン親子。有能な泥棒だと隠しながら生活していた父に育てられたアルセーヌ・ルパンは、
ある日、自分の父親が泥棒だと知る。「金持ちからだけ盗め!」と教えられ、
そんな父親に憧れ続けたルパン。
そんなある日、とうとう父親に警察からの追っ手が迫る。逃亡の末、父親はついに殺されてしまう。
やがて成長したルパンは、金持ちをターゲットにした宝石泥棒となった。
ある日、ルパンは王家の財宝の鍵となる十字架の話を耳にする・・・。
■感想
トレードマークのもみあげがアップになるたびにものすごく自己主張している(笑)
父親も同じくもみあげがとても印象的だ。
元々原作がある作品だけに、日本のアニメのイメージを持ってみると随分違うと思うかもしれないが
本来ならばこちらの方が忠実であり、日本のアニメがデフォルメしすぎである。
ルパンの凄腕宝石泥棒っぷりはもちろん分かるのだが、それよりも格闘技の達人というのを
強調しているように思える。ここで今まで持っていたルパンのイメージががらりと変わり
肉体派のイメージが定着してしまった。
原作は未読なのだが、おそらく原作のストーリーを詰めこんだ為に途中で随分省略され
クラリスとカリオストロ伯爵夫人の関係やルパンとカリオストロ伯爵夫人との関係の
心理的変化を読みとる事ができなかった。
本作では泥棒というイメージがあまりなく、基本的には冒険者というイメージが強いかもしれない。
王家の財宝の秘密を探る為にちょっとした盗みを犯す、そして王家の財宝の秘密を解く。
財宝の隠し場所のトリックは相変わらず難解なミステリー小説のように
ついてこれない者はおいていくぞという勢いを感じた。
しかし、秘宝の隠し場所のトリックなど本作ではどうでもいいことだ。
肉体派ルパンであり、恋愛にのめり込む初々しいルパンの姿といい、ある意味今まで持っていた
ルパンのイメージを全て崩されたかもしれない。
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