2005.10.22 蝋人形というだけで怖い 【蝋人形の館】
評価:3
■ヒトコト感想
生きたまま体を固定されロウで固められるのは想像を絶する恐ろしさだ。
画面から登場人物達が味わっている恐怖感が滲み出ており、ハラハラドキドキする。
ホラーの王道ともいえる形なのだが、蝋人形という題材が怖さを倍増させている。
薄暗い屋敷の中で蝋人形に囲まれれば、そこが普通の屋敷であっても恐怖感に違いはない。
おどろおどろしい雰囲気の中、生きた人間を好きな形にロウでコーティングする装置は
見ているものにものすごいインパクトを与えることうけあいだ。
■ストーリー
楽しい週末になるはずだった――。
地図にさえ載っていない、その小さな町に迷い込むまでは・・・・・・。
大学のフットボール観戦に向かう途中で小さな町に通りかかった6人グループが迷い込んだのは、
不気味な町。そこにはひときわ目を引く蝋人形の館があった。
彼らは好奇心に任せて扉を開けた――。そのときには想像さえしていなかったのだ。
この町に隠された恐ろしい秘密のすべてはその“中”にあり、
それは決して知ってはいけない秘密だったということを――。
■感想
正体不明の町に迷い込むというとてもホラーにありがちなことなのだが、
そこにたどり着く以前に、キャンプを張っている場所に動物墓場があった場面に
なぜかものすごく衝撃を受けた。
本編とはそれほど密接な関わり合いはないのだが、その場面だけがなぜか強烈に印象に残っている。
町のうさんくささはまさにこれぞホラーという感じで申し分ない。
恐らくタイトルからして本作のメインネタは多くの人が気が付いているのだろうが
しかし、実際にその製造過程を目の当たりにすると、まさに衝撃の一言だ。
その装置自体が最新ハイテク機器というわけでもなく、かといってとても原始的な方法でもなく
微妙に古めかしい装置なのも恐ろしさを増幅させている。
なんとなくその場面を見たときには羊たちの沈黙を思い出してしまった。
蝋人形の正体が人間というのは恐らく周知の事実だろうが、
まさかここまでロウで作られているとは思わなかった。
ホラー映画にありがちな終わり方なのだが、最後の場面は結構大がかりであり
ちょっとしたアクション映画のようになっている。
ホラーの王道を行く作品なのだろうが、恐怖の元凶に対してヒロインが意味の分からない理屈で
説得している場面だけは、とても浮いているような気がして無性におかしくなってしまった。
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