ロストイントランスレーション


2005.1.5 辛口か? 【ロスト・イン・トランスレーション】

                     

評価:3

ロスト・イン・トランスレーションそのまま訳すと
翻訳で失われたもの・・
確かに翻訳って訳者の主観が入って変化はするだろう・・
それが本作にそのまま当てはまるのかは不明というか
あまりタイトルとは関係ない内容のような気がする。

ソフィア・コッポラ監督が来日時に自身が感じたことを映画化した作品。
CM撮影をするために来日したハリウッドスターと、夫の仕事に同行し来日
したがホテルに取り残された女、この二人が意気投合しお互いの心の隙間を
埋めるために行動を共にする。
簡単に言うと外人から見た日本文化の不思議をわかりやすく表現している。

わりと本作は評価が高いみたいで、期待したがちょっと僕には合わなかった
かもしれない。
ところどころに現れる日本を小バカにしたような表現のしかた。
まあ、これがホントに監督から見た日本なのかもしれないが、
あまりに滑稽に見せようとしすぎている気がする。
見方を変えると外人向けの日本紹介ビデオだとするとかなり
優れたものかもしれない。

正直ストーリー的なものをどうこう言うつもりは無い、
本作にはストーリーって関係ないような気がする。
根本的に何不自由なく暮らしている二人は、無いものねだり的なことで
自らブルーになり、それを埋める為に街に繰り出し
日本でバカ騒ぎをしているだけである。

翻訳で失われたものは、それに関するシーンが少しだけあったが
全編通して日本の文化になじめない、又は日本の不思議、それ以外は
日本の名所紹介で終わっている。中にはJRのCMそのままのような
シーン
もあった。

タイトルである”翻訳で失われたもの”は異なった言語を扱うもの同士の
意思の疎通の難しさだが、監督が本当に表現したかったものを
ストーリーの中で読み取ることができなかった僕は、
同じくらい映画の難しさを感じた。



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