レプリカント


2006.1.5 ヴァン・ダムがサルのようだ 【レプリカント】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
ジャン=クロード・ヴァン・ダムが一人二役をやっている。見分けをつけるために
長髪になったりしているのだがやけに似合っていないと思うのは僕だけだろうか。
クローン人間がピュアな心というか、生まれたての赤ん坊のような状態から急激に成長し、
最後には連続殺人犯と同じようになっていくのだが、ピュアな心を持っている状態があまりにサルっぽく、
サル対人間の戦いに見えてしかたがなかった。
ヴァン・ダムがピュアな演技をしているのがどうしてもサルに見えてしょうがなく、
戦うシーンもそれを引きずってしまった。そのためにクローン人間の印象があまりに強く、
他の部分が色あせているように感じる作品だ。

■ストーリー

近未来。連続殺人事件の犯人(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)を逮捕するために、
現場に残された毛髪をもとに、そのクローン人間(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)が作られた。
ピュアな心を持つ彼は、事件の残虐性におののきながらも、もうひとりの自分を追い求めていく…。

■感想
連続殺人犯を追い続ける刑事。その刑事が有能か無能かがきになった。
作中ではとりたててすばらしいとか落ちこぼれというような表現はなかったのだが、
さすがに大量の証拠を残し、顔も見た犯人を逮捕できないとなるとちょっと能力に疑いがもたれる。
印象的には昔ながらの頑固刑事というような感じか。

そんな頑固刑事が、連続殺人犯のクローンを教育することになるのだが明らかに
教育方針が間違っている(笑)

言うことを聞かないからといってスタンガンで脅したり、殴る蹴るの暴行を加えたり・・。
ちょっとそのシーンを見ると、最初は気持ち悪く感じていたヴァン・ダムのサルの演技も
逆にかわいそうに感じてくるから不思議だ。
最初は嫌悪感を持った観衆も、いじめられる姿を見て、ひどい扱いを受けながらも主人を慕うような
行動に心をうたれるだろう。ここで何も感じることが無ければ、本作は本当につまらない
ただのアクション映画になりさがってしまう。

クローン人間が連続殺人犯の記憶を微妙に覚えていたり、
お互いに相手のことを認識できたりと面白いのだが
もう少しクローンとオリジナルとの違いを出しつつも、テレパシーのようなもので意思を通じ合わせたり
お互いの行動が予期できたり、相手が傷つくともう一方も傷つくとかなったら面白かったかも。

クローンが最後はなぜか娼婦とくっついたりと、多少強引なところはあるが最後はハッピーエンドで
サルのようなクローンが人間らしくなってくれることに希望が持てるような終わり方だ。



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