レジェンド・オブ・ゾロ


2006.1.26 ミニゾロが登場する 【レジェンド・オブ・ゾロ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
前作のマスク・オブ・ゾロは見ていないが、おそらく本作は日本で言う時代劇のようにある種、定番化しているのだろう。勧善懲悪でわかりやすく、アクションシーンも存分に楽しめるのが本作の魅力だ。そのなかでスパイス的な役割を果たしているのがゾロの妻であるエレナで、彼女と息子であるホアキンに翻弄されるゾロは見ていて面白いものがある。本作の目玉である剣のアクションなのだが結末間近での戦いは確かに興奮するのだが、あまりに長すぎて途中でちょっとだれてしまった。

■ストーリー

時は1850年カリフォルニアはアメリカ合衆国の31番目の州になろうとしていた。そん中息子であるホアキンと最愛の妻エレナ(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)のために引退を決意したゾロ(アントニオ・バンデラス)であったが最愛の妻であるエレナから離婚を突きつけられる。エレナに誤ろうとするゾロであったが、あるパーティーの席でフランス人のアルマン伯爵と仲むつまじく寄り添って歩いているエレナを見つけてしまう。失意のどん底にあるゾロの回りではなにやらきな臭いにおいが漂い始め、ゾロはもう一度マスクを取り出し戦い始めるのであった。

■感想
ヒーローが悪役を倒すという定番物は安心して楽しむことができるが、新鮮味がなくなる危険性がある。今回のゾロもただ悪役を倒すというだけであれば、とても退屈な作品になっていたことだろう。ヒーローにも家庭があり子供がいる。表面だけでしか捉えられなかったヒーローの生々しい部分を前面に押し出すことによってゾロというヒーローに共感を覚えてしまう

息子には情けないと言われ、妻には離婚を突きつけられるというまさに現代の父親にとっても笑い事ではない状態でありながらも裏で暗躍する悪の組織から仲間や家族を守ろうと奔走するゾロ。ゾロの正体を知らずにゾロに憧れる息子。その息子からは情けない父親というイメージを持たれているゾロ。このへんはありきたりなのだが息子のホアキンが大人顔負けのアクションでまるでミニゾロのように飛び回るのが印象的だ。

ゾロとホアキンに比べるとエレナは今回かなり不可解な行動が目に付いてしまう。いくらゾロの正体を隠す為とはいえアルマン伯爵に近づいてスパイするだろうか。それをするにしてもゾロに一言あってもよさそうなものだが。ゾロが反対するのが目に見えてるのでゾロには言わなかったのか。

定番の勧善懲悪もので、ある程度ストーリーは読めるがそれでも純粋に楽しめると思う。剣のアクションが売りなのかもしれないが終盤でアルマン伯爵と決着をつける場面では10分以上戦い続けているので、ちょっと冗長に感じてしまった。



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