プラダを着た悪魔


2006.11.16 メリル・ストリーブはまさに悪魔だ 【プラダを着た悪魔】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
典型的なシンデレラストーリー。それでいて成長過程で登場するさまざまな困難が大きければ大きいほど物語のテンションも上がってくる。新人アシスタントであるアンディの前に現れた壁はとてつもなく大きかった。カリスマ編集長であるミランダの恐ろしさ、これが本作をすばらしいものに仕上げている。アンディが変わっていく姿もすてがたいが、ギロリとひと睨みすると誰もが震え上がる。まさに悪魔という形容がぴったりくるだろう。無理難題をこなしていくアンディ、そしてその成果を認めはじめるミランダ。二人の関係が次第に変化していくのも面白い。最後はお決まりどおりの展開だが、ミランダの微笑みが全てを物語っているような気がした。

■ストーリー

ジャーナリストを目指してN.Yに来たアンディはファッション誌「ランウェイ」の編集長、ミランダのアシスタントとして勤めることに。しかし、彼女は厳しくかつ人使いが荒い。24時間携帯で仕事の指示が飛び、振り回されるアンディ。しかし、彼女は負けなかった。野暮ったい彼女はファッションを磨くことでミランダの求めるものに近づこうと努力する。そしてやっとミランダの信頼を勝ち取るが、その代償はあまりに大きかった。

■感想
最初に登場するアンディがそれほど野暮ったく見えなかったのは気のせいか(笑)次第に美しく、そしておしゃれになっていくアンディを見ると、都会に出てあか抜けていく女の子を見るようで面白い。安い給料で二十四時間いつでも呼び出される状態。そんな環境でもキラキラ輝くアンディはすばらしい。ファッション業界に対して右も左もわからない状態で入ったアンディに対して周りはやさしくない。しかしその状態であってもアンディのぼんやりとした性格からか、周りからひどい扱いを受けてもそれほどダメージを受けているようには見えない。そんな部分にも好感が持てた。

アンディ役のアン・ハサウェイがすばらしいのはもちろんだが、それよりもミランダ役であるメリル・ストリーブだ。彼女が強烈な個性を持ったボスを演じることで、ファッション業界の恐ろしさを感じることができる。周りの取り巻き達が腫れ物を触るような扱いをするのも、このミランダだからこそ不自然さはない。横目でジロリと睨まれるとちびりそうになってしまう。そんじょそこらの男よりも、
女だからこそ出せる威圧感というものを感じた。

最終的な結末はわりとお決まりどおりだ。ミランダとアンディの関係が変化していき、最終的にはミランダに認められたアンディ。結末を見ると、同志と認めたミランダに対して、アンディはどこか心理的にはミランダを超えてしまったかのように思えてしまった。キャリアウーマンの典型ともいえるミランダに対してアンディが独自の道を行く。最後のミランダが見せる微妙な微笑み。何も言わずともそれが全てを物語っているような気がした。

女だけでなく、男が見ても十分に楽しめる作品だと思う。



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