ピンク・パンサー


2006.5.20 変な生真面目さが面白い 【ピンク・パンサー】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
名警部クルーゾーの顔つきが良い。ちょっとお惚け気味の顔ではあるがいたって本人は真面目である。その真面目具合が変に面白く、真面目にヘマばかりする。そのクルーゾー警部の相棒として登場するのがジャン・レノなのだが、意外にコメディも似合うと思った。あの渋い表情でクルーゾーのお惚けに対応するのが緊張と緩和のバランスがうまく取れている。殺されたフランス人監督や対戦相手が中国など、いろいろとコネタが満載で、元ネタを知っていればもっと楽しめたと思うが、知らなくてもまったく問題ない。

■ストーリー

サッカーの試合中に、フランス代表の監督が衆人環視の中で殺害される。彼の近くには恋人の姿もあった。そして殺された彼の元から世界的に有名で高価なダイヤモンド<ピンクパンサー>が忽然と消えた。この事件の真犯人と消えた<ピンクパンサー>を追って、あの名警部クルーゾーが帰ってきた。犯人と思わしき人物を追って、パリからニューヨークへきたクルーゾー。そこで彼の前に現れた真実とは・・・。そして、ダイヤモンド<ピンクパンサー>の行方は・・・。

■感想
フランス代表監督にジェイスン・ステイサム。そして相棒刑事にジャン・レノと有名フランス人俳優が出演しているが、名警部クルーゾーのキャラには負けてしまう。お惚けでヘマばかりするのだが本人にはその自覚がない。下手したら周りをイラつかせるキャラクターなのだが、なぜかとてもほほえましく憎めないから不思議だ。

殺人事件とダイヤモンドの行方を追う。この二つの事件を的外れな捜査と、ありえない推理を展開し、とうてい解決には導けそうもないのだがそこは運?だけはよく、とんとん拍子に良い方向に進んでいく。偶然の産物というか、すべてが偶然良い方向に進んでいるのを見ると、ご都合主義的だがすっきりとさわやかな気持ちになれる。

なんといっても本作のメインは相棒であるジャン・レノとの絡みだろう。クルーゾーの言うことを忠実に守り、どんな変な命令や理不尽なことでも文句ひとついわず行動する。ちょっと同情してしまうが最後には二人の間には
言いようのない信頼感みたいなものが生まれている。相棒役をジャン・レノがやることで、かっこいいのだが、なんかちょっと間が抜けてる感が面白い。

しかし、警部の秘書役?として出てくるめがねをかけた女性には目を奪われた。たんに僕のタイプというだけかもしれないが。



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