オトシモノ


2007.2.11 ありきたりなホラー 【オトシモノ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
ジャパニーズホラーとして一躍脚光を浴びたリング。その二匹目のドジョウを狙おうと似たような作品が多数登場してきた。本作もそんな作品の一つだと思う。そして、今までの作品がそうだったように、とてもリングの水準には達していない作品だ。落し物を拾い、連鎖的に行方不明になる。これはリングでいうところのビデオなのだろう。リングは静けさの中に謎に包まれた恐怖というのがあったが、本作はそれらが一切ない。ただ無理矢理貞子的な怖いモノを画面の登場させているだけだ。

■ストーリー

駅のホームで“オトシモノ”を拾った小学生の範子は、行方不明の友だちの男の子を見かけたと姉の携帯にメッセージを残して消えた。妹を探す奈々は、その子の家に向かい、錯乱状態の母親と異様な形相の少年を見て驚愕。一方、奈々のクラスメイトの香苗は彼氏が拾った“オトシモノ”のブレスレットが腕からはずれず困っていた。そんなとき、電車の運転士の久我は水無駅のトンネルで人影を発見。そのトンネルの秘密があった…。

■感想
今をときめく人気女優や俳優を使い、それなりのホラーを作り、ヒットを狙う。しかし巷に溢れた似たようなホラーにはさすがにもうあきあきしてくるころではないだろうか。恐怖の煽り方も定番どおりであり、恐怖の元凶もジュオンなどにあるような定番パターン。ただ違うのは地下鉄とトンネルと落し物というだけだ。あるフォーマットに沿って作られたホラーはまったく恐ろしさを感じない。

落し物を拾うと行方不明になる。なぜそうなるのか。それを謎として提示しているが、はっきり言えばその謎にまったく興味がわかない。別にどうだっていいよというような雰囲気になってくる。どうせたいしたことないのだろうと思ったら、まさしくそのとおりだった。謎もショボければ、結末もなんだかぼんやりとしていた。合間合間にはさまれる下手な小芝居。いくら今人気があるバラエティーアイドルだからといってあれはないだろう。
大根役者にもほどがある

音の大きさと地下鉄という身近なものを扱うことで、びっくりさせることはできる。しかし、それがホラーとしての恐怖かというと違う。決まりきった流れに、決まりきった結末。そして決まりきったご都合主義。日本のホラーは海外作品に比べて見えない恐怖というものが秀逸だと思っていたが本作のように失敗する場合もあるのだろう。

なかなかリングを超えるのは難しいということなのか。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp