オープン・ウォーター


2005.6.28 確実にダイビングに行けなくなる 【オープン・ウォーター】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
恐ろしすぎる。
地味な映画だがそれが逆に恐ろしさとリアルさを倍増している

実際にこのような事故は年に何件かは起こるらしい。生還した人達はほぼ皆無
なので実際にリアルな描写かどうか分からないが、恐怖感は十分に伝わってくるし
本作を見ると、リアルにダイビングに行くのをためらわれる作品だ。
CMでいっているように海に行くのもちょっと躊躇してしまうかもしれない。

■ストーリー
ワーカホリックの夫婦、スーザン(ブランチャード・ライアン)とダニエル(ダニエル・トラヴィス)は
ようやく取れたバカンスでカリブ海に向かう。翌朝早く、
ツアー客で満員のダイビングボートに乗り込んだ二人、
水深8M、約35分間のダイビングへと意気揚々と海に飛び込んでいく。
精神的に開放されたスーザンとダニエルは、この貴重なひとときを満喫する。
しかし、海上のボードでは、今、まさに彼らが体験する最も怖い悲劇の序章が始まっていた・・・

■感想
盛り上がりに欠ける地味な作品とか、導入部分が長いとかいろいろとあるかもしれないが
それでも本作の醍醐味である、恐怖感は十分に伝わってくる作品だ。
はやりのジャパニーズホラーやグロテスクなホラー映画よりもリアルに恐ろしい。
現実に起こりうることだけにさらに恐ろしい。
一度でもダイビングをやったことのある人ならば
この恐怖を共感できる
だろう。
ダイビングではなくても海に行って、足が着かないような場所に行ったことのある人ならば
感じることができるはずだ。

人が極限状態に陥るとどうなるのか?恐らくどうしようもない状況になった場合
本作の夫婦のようにどこか客観的に冷静になれるのだろうか?それはホントに
現実に体験した人にしかわからないかもしれないが、恐らく本作のようになると思う。

サメという一種のアクシデントのようなもので物語に緊張感を持たせているが
もし、サメの存在がなかったら本作はとても退屈なひたすら人が衰弱していく様を
淡々と映像として流していくだけの作品になってしまう。
その意味でもサメはものすごく重要なファクターだと思う。

最後の決断は恐らく誰でもそうするであろうことだが、あらためて目の当たりにすると
衝撃度は大きい。
もっと早い段階でその選択肢を選ぶと思ったがやはり夫婦二人での遭難ということで
長持ちしたのだろう。これが一人っきりの孤独な状態であれば半日と持たなかったと思う。

想像するだけでも恐ろしいことを映像にされると恐怖は倍増する。



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