陰摩羅鬼の瑕 


2004.12.26 漢字読める? 【陰摩羅鬼の瑕】

                     

評価:3

この本自体はかなり、1年前には発売されていたが
その前の長編から考えるとかなりの間があいていたので
京極ファンの間では待ちに待った作品だと思う。

長編が出るまでの間に数々の同じ設定で短編が出ていたので
ファンの間では恐らく、次の長編までのテンションは保たれて
いるのだと思う。
しかし、僕は正直
短編はいいから、早く長編をだせ!!
と思っていた。

いざ、読もうとすると、その厚さから尻込みしてしまい
なかなか読み始めることができないが、一端読み始めると
かっぱえびせん並に辞められない、止まらない
となっていまう。

今までの作品では割と謎は最後まで引っ張る感じだったが
本作では早い内に読者に分かるような作りになっている
僕としては今まで通り、引っ張りまくってほしかったのだが
それはしょうがないだろう。

うんちくも相変わらずすごくて、そのうんちく自体は恐らく
何の役にも立たないだろうけど、読んでいる間は自分がかなり
マニアックな知識を得ることができるような気持ちにさせ
一種の麻薬のような気持ちよさを感じてしまう。

実際にはマニアックなうんちくはすぐに忘れてしまうけど。

次回の長編作であろう邪魅の雫は何年後になるか
楽しみはそれまでお預けだ。



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