オールドボーイ


2006.2.7 映画を見る前に読みたかった 【オールドボーイ】

                     
■ヒトコト感想
映画をそのまま小説化したノベライズなので当然内容は同じだ。新たな発見があったり違った展開を求めていたわけではないが、小説ならでわの面白さは伝わってくる。ただし、物足りなさは否めない。読んでいるとどうしても映画の映像が頭に浮かび、離れることがない。どうせならば、先にノベライズを読んでから映画を見るべきだったかもしれない。

■ストーリー

1988年、平凡なサラリーマン、オ・デスは何者かに誘拐、監禁され、何と15年もの歳月を経て突然解放された。なぜこのような仕打ちを受けたのか真相を突き止め復讐すべく、すぐさま彼は行動に移すのだが…。

■感想
基本的に映画とまったく同じ内容なので、新たな驚きはない。しかし実際に映像で見るのと活字で読むのでは微妙に違うのか映画をスミからスミまで憶えているわけではないので、比較はできないが小説を読むことで、こんな会話してたっけ?というような発見はある。

グロテスクな場面やエロティックな場面が活字であると自分で想像するしかない。そこで自分の想像力を試される。映画が強制的に映像を提供し、もしその映像が自分に合わなくてもそれを受け入れるしかない。映画の過剰なまでの暴力描写を受け入れられない人もいるだろう。その点に関しては小説は自分のいいように修正可能なので、受け入れやすいかもしれない。

緊迫した場面ではページをめくる手が早まり、早く次を読みたいという気持ちが強くなった。普通の小説とほぼ同じボリュームなのだろうが、かなり早く読み終えてしまった。やはり内容を把握しているからなのだろうか。

映画と小説はそれぞれ良いところがあり、一概にどちらが良いとは言えない。しかし小説を先に読むと、映画を見る時の楽しみとして、あの人物はどんな風に映像化されるのだろうかというような楽しみがあるので、僕の場合は先に小説を読んでその後映画を見るべきだったと思った。



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