2005.6.19 とことんリアルだ 【ニュースの天才】
評価:3
■ヒトコト感想
さすがに実話を元にしただけあってリアリティがある。
最初は自己満足の為にやっていたことも、周りの期待から
それに答えようとして無理をしてしまう。
それはとてもよく分かる。自分もどこか見栄っ張りなところがあり
期待されるとそれに応えなければならないと思ってしまう。
そんな気持ちをリアルに再現し、行き過ぎた行動を糾弾するような作品
■ストーリー
ヘイデン・クリステンセンが、才能ある若者の光と陰を巧妙に演じ分けた一作。
権威ある政治雑誌に寄稿する若手人気ジャーナリスト、スティーブン・グラスの記事に
捏造疑惑が持ち上がる。
真偽を調査する編集長や、捏造を発見した側のネットマガジンの編集者、
ひたすら弁明を駆使するスティーブンらのドラマがスリリングに進行する。
■感想
過酷な仕事の中で常にトップに立とうとすると、どこか波状してくるのか?
記事の偽造が完璧に見破られない自信があったのか?もしくは見破られるのを
覚悟してのねつ造だったのか。
これは最後まで分からなかったが、僕は見破られるのを覚悟したねつ造だったと
思いたい。
記事を書くことに情熱を燃やす才能ある若者が、記事のねつ造にいつまでも頼る
自分が許せなくなり、あえて誰かに見つけて貰いたかったんだと思う。
作品中にはそれを臭わせるような伏線などはまったくないが、実際はそうであったと
思う。
人は突っ走りすぎると自分では制御できなくなり、誰かに止めて貰いたいというのは
多々あることだろう。よく主婦が万引きで捕まると「自分ではやめれないので、早く捕まえてほしかった」
なんてことを言う場合がある。
人は弱い生き物で自分の意思とは関係なく自分の体が動いてしまうことがあり、それを
止めるのはもう自分では不可能な場合もある。
本作は主人公であるグラスがその後どうなったかわからないが、希望としてはどこか小さな
地方雑誌でライターなどをやっていてほしい。
しかし、このパターンだと日本では一番に編集長が辞職すると思うのだが、
アメリカは違うんだね。やっぱり個人主義の国だからだね。
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