マイ・ボディーガード


2005.2.24 CMとのギャップ 【マイ・ボディーガード】

                     

評価:3

CMでは「愛する人を守りたい」だとか「せつない願いが日本中を包む」だとか感動系の映画ということで宣伝していようだけど・・・ 全くの別物!!JAROが見たら、ウソ、大げさ、紛らわしいってことで注意されちゃうかもね。 デンゼル・ワシントンが元軍人のボディーガード役クリーシーで、 ダコタ・ファニングが誘拐され役(笑)ピタを演じている。

実際に見る前は、最初はボディーガードと中が悪く、何かがきっかけで仲良くなりその矢先に誘拐される。それを命がけで助け出すアクション映画のたぐいかと予想していたがいい意味で裏切られた。 最初に書いたような愛がなんたらってのはあまりない変わりに、 全編とおして苦しさのようなものが滲み出ている。 何がこんなに苦しいのかと考えると、常に主役であるクリーシーが苦しんでいるからだ、 前半は自分の過去に縛られ苦しみ、後半は誘拐されたピタを思い苦しんでいる。 そんな雰囲気とメキシコというどこか危険な香りがする地域のせいかもしれない。

元軍人で恐らくその時のトラウマで今現在悩んでいるようだが、それは詳しく説明されていない。 人を殺したのが辛いというような描写もあったが、それだけでは弱いような気がする。 あと、これはしょうがないのかもしれないがクリーシーがなかなか死なない、撃たれても死なない。 僕は最初に撃たれた時点で、あれ?死んじゃうの??って思ったくらいだ。

最後に感動する人は感動するのだろう、しかし僕は引っかかる点がいくつかあり最後に見終わった後は、
結局だれも幸せにはなっていないんだぁーという 感想が思い浮かんだ。誰も幸せになっていないんだけど、後味はわりとスッキリとした感じだ。

なんだかんだいろいろと書いたが、面白いことには変わりない。 僕はめでたしめでたしの感動作よりは本作の方が好きだし、 一筋縄でいかないストーリーも好きだ。 ただしCMのイメージで見に来た人はかなりギャップを感じて中には拒否反応を示す人もいるかもしれない。

配給会社も人を集められればいいって感じで適当なキャッチコピーを付けるとあとあと自分たちの首を絞めることになりかねないと思うんだけどなぁー。 正直にバイオレンス路線をアピールしても十分客は来ると思う。



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