むかし僕が死んだ家 東野圭吾


2005.2.26 オススメは面白い 【むかし僕が死んだ家】

                     

良く行く駅前の本屋があるんですが、そこで累計900冊販売!!
と説明のポップが張られてあった。
正直そう言われてもそれがすごいのかどうなのか、
いまいち良く分からなかった。
まあ、単純に900冊売れたのはすごいと思うけど・・・。
そのポップのコメントに
おすすめと書いてあったので買ってみた(単純)

舞台は古びた家の中で登場人物は2人、
この中で過去の日記などを手がかりにミステリーが語られている。

ミステリーとなるとどうしても途中でオチはどうなるとかって勝手に自分で想像しがちだ、
本作も予想するためのネタはあちこちにあり、伏線だらけだ。
その伏線がどう生きてくるのかを想像しながら自分なりの結末を勝手に考えたり、
読み進んで行くうちにドンドンはまっていく、
途中でやめることができずにほぼ一気に読んでしまったような感じだ。

1つの謎が明らかになると、また新たな謎がわいてくる、
出てくるアイテムも手紙や十字架、金庫、同じ時間の時計など申し分ないのだが、
あまりにはまりすぎていて僕は読んでいて

ゲームをやっているような気持ち
にさえなった。
推理系のアドベンチャーゲームだと飽きさせない為に次々と謎がわいて出てくるように。

読んでいくうちに僕は勝手にタイトルから結末を想像していたんだけどそれは見事にはずれた。
今考えると僕が考えた結末はかなり突拍子がなく、
ちょっと無理があるってのは分かった。
それをふまえて正規の結末を読むと改めて驚かされるが、
それほど突拍子もないことではなくまあ、納得できるような結末だった。

読み終わった後に消化不良の謎が1つもなく、
全てを解決してくれたのでかなりすっきりした気分になれる。
しかし、推理する人物がかなり的確に推理していくので、
それが本作の唯一のご都合主義かもしれない。

久々にはまったミステリーだった。




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