ミステリアス・アイランド


2007.7.12 巨大昆虫たちに圧倒される 【ミステリアス・アイランド】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
迫りくる巨大な昆虫。ビジュアル的に人間が巨大な蟷螂やさそりに襲われるシーンは、結構ショッキングな場面ではある。謎が謎を呼ぶ展開。謎の島に住み着く老人や、海賊達が捜し求める宝など、引き付けられる要素はたっぷりとある。しかし、なんだかんだ言っても、あくまでメインは巨大な生物たちだろう。ねずみや蛾までもが巨大化しており、巨大ロブスターを食べることで、食事にも不自由しない。なんとなく全体を覆うチープな雰囲気もあいまって、適度な面白さを保っている。

■ストーリー

南北戦争末期。捕虜となった北軍兵士・サイラスは、奴隷のネブ、看護士のジェーンらと共に気球を奪って収容所を脱出した。たどり着いた先は得たいのしれないなぞの島だった。サイラスとネプたちは離ればなれになり、気がつくとネプたちは巨大な昆虫たちから襲われることに…。そのころ、サイラスは島に住む謎の老人に助けられ、研究を手伝うよう言われたのだが…。

■感想
お久しぶりのような気がするカイル・マクラクラン。なんだかツイン・ピークス以来ほとんど見かけないような気がしたが、頑張っているようだ。あの頃より老けるのはしょうがないとしても、苦みばしったような、こわばった表情はいつもどおりだ。そんなカイル・マクラクランが演じるサイラスが、人情に溢れ、頼りがいがあり人種差別をしない立派な男として描かれている。大自然の中で必死に動き回る姿を見ると、無理しているようにも感じてしまった。

全体的にはどうしても
チープな印象がある。島に生息する巨大生物たちは、確かにリアルなつくりになってはいるが、目の前に巨大な蟷螂が登場すると、わかっていながらもB級だと思えてしまう。次々と襲いくる巨大生物たち。高圧電線で守られた老人の家も、なんだか怪しい雰囲気で、今後なにか大きな秘密がまっているとにおわせるような雰囲気は十分にある。

二枚組みの本作。前半部分で、どれだけ興味深く巨大生物たちを見ることができるか。そして、なんとなく展開が予想できていても、新たに島にやってくる海賊たちがどのような動きをするのか、それらを想像しながら二枚目を見て最後まで楽しむのが正しいのだろう。

ある程度予想していたが、予想していたとおりチープだった。謎が謎として成立していないような気もしたが、まぁ、見た目のインパクトはそれなりにあったので、これはこれでいいのだろう。



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