ミッションX


2006.8.29 大人が見るには物足りない? 【ミッションX】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
大人抜き、子供達だけでいたずらの延長のような形でとんでもないことを計画する。この手の物はどれだけ子供達が活躍して大人をバカするかにかかっている。大人が惨めであればあるほど、こっけいで面白くなってくる。本作もそのあたりはキッチリと押さえているようでちょっとおバカな警備員など材料には事欠かない。子供達それぞれの得意分野を駆使して、困難なミッションに挑戦する。まるで子供版ミッションインポッシブルだ。同年代かそれ以下の子供が見るには十分楽しめるだろう。しかし大人が真剣に見るにはちょっと物足りないような気がする。

■ストーリー

マディは12歳の女の子。ある日父親が倒れ、多額の手術費が必要となってしまった。「手術をしないとパパは死んでしまう。でも、家にそんな大金は無い……。」悩みに悩んだマディが出した結論は、友だちのオースティンとガスの3人で銀行に強盗に入ることだった!だがそこは、最新鋭のセキュリティーに守られた、まさに『ミッション・インポッシブル』な難攻不落の銀行だったのだ!

■感想
教育上の問題なのか、普通ならば悪者扱い?である銀行から父親の手術費用をマンマとせしめたら、それでめでたしめでたしで終わるはずだが本作ではキッチリと悪いことは駄目ですよというような教訓じみたことが描かれている。その部分は別にうやむやにして終わらせることはできるのだろうが、そうしなかったのは子供達が見ることを意識したのだろう。

子供ながらに自分の専門分野に対するこだわりというものを随所にみせている。オタク風の子供は大人顔負けに銀行の警備システムをハッキングし、トムクルーズ張りに壁を登る女の子。さすがにそれはやり過ぎでしょという場面もあるが、子供らしく誰かを殺すとかドロドロとした展開は一切ない。大人が子供と一緒に見て
気まずくなるラブシーンなども一切ない。まさに夏休みに家族そろってほのぼのとした雰囲気の中見るのに適している作品だろう。

最後の展開はまさしくハリウッド映画らしく、わざとらしい展開だった。しかしハッピーエンドなので、それも問題ないだろう。子供ながらに男二人と女一人のドリカム状態で一人の女の子を奪いあう姿や、警察に捕まることよりも、親に怒られて罰を受けることを恐れたりと子供らしい一面も表現している。しかし子供といっても何歳くらいなのだろうか?日本人に比べると子供といってもやけに大人っぽく見える。高校生くらいに見えなくもないが、恐らくはもっと下なのだろう。



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