ミッシング


2005.5.25 けなげに戦う姿が・・ 【ミッシング】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
ありきたりなインディアンものと思いきや・・・ 親子関係がクローズアップされた良作。 俳優陣の演技がすばらしい、特に次女役の女の子は けなげに戦う姿がとてもりりしく感じた。 内容的にはありきたりだが、演出が良いのか飽きずに見ることができる。

■ストーリー
19世紀末のアメリカ、ニューメキシコ州。 ふたりの娘や恋人と平穏な日々を過ごしていたシングルマザーの 女医マギー(ケイト・ブランシェット)のもとに、 かつて家族を捨てた父親ジョーンズ(トミー・リー・ジョーンズ)が帰ってきた。 父を決して許すことの出来ないマギーだったが、 そんな折、長女のリリーがネイティヴ・アメリカンに誘拐されてしまう…。

■感想
親子の確執。その理由はいろいろとあると思うが、本作に限って言えば 単に自由な父親だったということ。 それに関して反抗するのはもっともだが、結局父親を頼ってしまい、 それに答える父親。親子の確執がほどけていく部分が 自然だったので全然違和感がなかった。

ネイティブと白人の対立も面白かった。 白人でありながらネイティブな風貌をする父親に対してのネイティブの 対応の仕方や、白人の対処の仕方。 トミー・リー・ジョーンズが年齢の割にたくましい父親を演じていたおかげで 実は結構酷いことをしているのに、それが和らいでいるような・・・

子役がすばらしい、特に次女役の女の子がけなげに戦う姿が とても印象に残っている。ダコタ・ファニングなどとはまた違った魅力があり 名前は分からないが、このまま成長すれば良い女優になりそうだ。

父親のたくましさと親子の絆を考えさせられる作品。 ニューメキシコ州の壮大な景色がすばらしく、映像も綺麗だ。 特に期待して見たわけではないが、予想よりも面白い作品だった。



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