真夜中の弥次さん喜多さん


2006.4.19 度肝を抜かれる内容 【真夜中の弥次さん喜多さん】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
弥次さんと喜多さんは実はホモだったという衝撃!さらに過剰に笑いを期待した演出!どんな内容だとかあまり気にせずに見ると確実に度肝を抜かれる。長瀬目当てで見るような人には確実にお勧めできない作品。笑い自体は一周回って面白くなる直前で止まっているのでどうにも笑えない。しかしこのハイテンション具合はなんなのだろうか。勢いだけはものすごく感じる作品だ。

■ストーリー

お伊勢を目指せ!時代劇の常識をブチ破る奇想天外な冒険!ディープに愛し合う、ワイルドで男らしい弥次さん(長瀬智也)とヤク中の喜多さん(中村七之助)は“リヤル”を探してお伊勢さまを目指す“てめぇ探しの旅”に出発。しかし、行く手には笑いをとらないと通れない関所、歌い踊る主人のいる茶屋、アーサー王のとろろ汁屋など奇天烈な関門が・・・。果たして二人の旅はどこにたどり着くのだろうか!?

■感想
ネタ的にある程度知識がないと笑えないものや意味がわからないものがある。製作者の意図することをどれだけ汲み取ることができるか、それにかかっている。奇想天外な作品の中にもとりあえず一貫性というものがかろうじてある。それがお伊勢を目指すということなのだが見ている者にとって、そんなことはどうでもよくなってしまう。もはや何のためにお伊勢に行くとか、目的が何かとか関係ない。

見所はどこかというと、個性豊かなキャラクターが大量に登場し、それを演じる俳優もわりとマニアックな人物ばかり出演している。関所ごとに場面が変わり、それぞれ趣向を凝らしたキャラクターが登場し面白演技を繰り広げるのだが、だいたいどれも突っ走りすぎて見ている者をおいてけぼりにしてしまいがちだ。

原作のマンガはこれで許されるのだろう。しかし映画化までしようとするパワーがすごい。どう考えてもそれほどヒットするような作品ではないのだが、わが道を行くというか、これがもしかしたら真の個性なのかもしれない。世間に受け入れられるかはおいといて、決まりきった面白映画よりも個性的な作品が増えたほうが見るものにとって選択肢が広がるからよいのだろう。

冒頭から登場する弥次さんと喜多さんの
キスシーンはホントに気持ち悪かった



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