マッチスティック・メン


2005.4.10 違うパターンの大どんでん返し 【マッチスティック・メン】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
1、2、3というのがめちゃくちゃ印象的。
詐欺師の映画では、最後に大どんでん返しで
主人公達が大儲けして終わると言うのがセオリーだと思っていたが
本作はちょっと違ったパターンの大どんでん返しだ。

■ストーリー
詐欺師のロイは、極度の潔癖性のうえ、対人恐怖症の気もある男。
あるとき、彼は精神科医の診察をきっかけに、14年前に別れた妻との間に、
一度も会ったことのない娘がいたことを知る。
意を決して娘アンジェラに再会するロイだが、
こともあろうか父の仕事に興味を持ったアンジェラは、
詐欺のテクニックを学んでいく。

■感想
1,2,3で鍵を閉める確認?がとても印象的。
それでいてそんなことをする人がいるのか?ってのもすごく感じた。
潔癖症と詐欺師は一見なんの関係も無いようだが、詐欺をする上で緻密な計画
がとても重要だということで関係あるんだろうと勝手に思っている。

バイオレンスもカーチェイスもない。人が死ぬこともない。
それは主人公のロイが考えている「詐欺アーティスト」にちかいものがあるのかもしれない。
相手が喜んで金をくれる詐欺、そんなすばらしいテクニックを持ちながらも
自分の生活はボロボロになっていく。

途中で自分なりに展開を予想したが、ことごとく裏切られ、最後の大どんでん返しは
全然予想できなかった。
ロイに感情移入しすぎて、娘のアンジェラが仕事の邪魔をすることに対して
ものすごくイライラしたり、感動したり・・・
しかし、それが全て仕組まれていたものだとは思わなかった。
見事にだまされたという感じだ。

最後の結末も納得できるし、ロイに取っては一番良い結末だったのではないかと思う。

本作を見るときは、これ以上予備知識を仕入れずに見てほしいと思う。
決して先の展開を予想していろいろと考えながら見るということはせずに、
素直に楽しんでほしい作品だ。



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