間宮兄弟


2007.1.17 ほのぼの感で心をリセット 【間宮兄弟】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
見た目対照的な兄弟だが中身はほとんど同じ、そしてモテなさ具合も。ぱっと見は兄の方が長身でモテそうだが、実は女に積極的なのはデブな弟の方だったり。ほのぼの系の作品だが、いちいち会話が面白い。もちろん会話だけでなく兄弟の行動も面白い。おそらく身近にいれば変わり者扱いしているかもしれない。しかし画面からあふれ出る安心感。そしてほっとするような雰囲気。兄弟二人の優しさのようなものが会話からもにじみ出ている。これほど仲のよい兄弟はいないだろう。いたらぜひとも友達になりたい。

■ストーリー

間宮明信と徹信は仲のいい兄弟。それぞれ立派な社会人だが、趣味、価値観、モテなさ加減も一緒のふたりは、仕事以外、ほとんど行動をともにしている。ある日、カレーパーティを企画したふたりは、それぞれちょっと気になる女性を招待する。一方、明信は会社の先輩の離婚に協力を求められ困惑。兄弟ふたりの平和な生活に変化が訪れる…。

■感想
普通の社会人でありながら、その生活をうらやましく思う。日々楽しく過ごす兄弟。たとえ女っけがなくとも楽しそうに見える。その楽しさの原因は何なのか考えてみると、他人の目を気にせずマイペースに生きる二人だからなのかもしれない。自分たちのペースが確立されており、その中で多少の刺激がある生活。そのほのぼのとした雰囲気がとてもうらやましく思った。

兄弟二人の会話が面白い。特に二人で布団に横になりながら繰り広げられる反省会。かぶり気味な会話を良く聞くと、とても面白いことを話している。兄弟の会話だけでなく女性に対しての会話も面白い。よく考えると兄弟だけでなく登場人物すべてが面白い。そこにはギスギスしたような雰囲気も一部あるが、それすらも飲み込んでしまう程のほのぼの感がある。徹信がMDを必死に編集し相手に渡すと、相手はIpodシャッフルを聞いていた。全体的に計算されつくした細かな笑いがちりばめられており、笑えて楽しい気分になれる。

このストレス社会で、こんな兄弟の生き方を見ていると、自分の悩みがどうしようもなくちっぽけなもののように思えてくる。何が本当の幸せなのか、なんてことさえも考えさせられる。作品のトーンはユーモア溢れるほのぼの系だが、観ようによっては涙がでるような感動作にさえ思えてくる。日々の生活に心が疲れた人は本作を見ると、思いっきり笑って自分の心をすっきりとリセットすることができるだろう。

カレーパーティーのシーンでは前日にカレーを食ったばっかりなのに、また食べたくなった。僕自身にも弟がいるが、最近連絡をとっていないので何も用事がなくともたまには連絡をとってみようかと思った。



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