マッハ!


2005.2.9 メインディッシュは痛み 【マッハ!】

                     

評価:3

マッハ!!名前がすごいよ!!
この名前を付けた人のセンスはよく分からないが、人とは違う何かがあるね。
何が
マッハなのか意味不明なところが良い。

よく先入観無しに見てほしいとか言われて、悪い意味で使われがちだけど
本作に限っては先入観というか、事前情報があるのとないのではかなり印象が違うと思う。

僕が入手した事前情報ではCGを全く使わずにワイヤーアクションも無しで
すべてが自分たちの力でやっている。スタントも使わずに・・・
ってことだった。それがあったので始めに木から人が次々落ちるシーンがありそこで痛さが直に伝わってくる気がする。シーン的には何でもないんだけど
事前情報が合った為に、そこでの痛みや苦しさが画面からにじみ出るような雰囲気もある。

前編通してメインはアクションで痛そうなシーンは本当に痛そうである。
主人公は東南アジアから出稼ぎに日本に来たどこか頼りなさげな純情な青年のような顔をした人物が実はめちゃくちゃ強く、アクションもすばらしい。
全盛期のジャッキーを思わせるような動きだった。

あまりに本気でやりすぎているのか、それとも普通の作品が誇張しているのか特に肘打ちなどはかなり痛いはずなのにそれほど迫力がない。
真剣に痛さや破壊力を求める肘打ちなどはその効果とは裏腹に見た目は
地味になってしまうのが悲しいところで、それを本作は多様しているのでちょっと格闘シーンが地味目になってしまったのは残念だ。

本作の監督は自分の作品の良さを分かっていて、よけいなところには力をいれずアクションシーンメインでやっている。
見所はこれでもかとあらゆる角度から
リピートして観衆の目に焼き付ける。
ストーリーも目を引く物ではなく凡庸な内容だが、それをよく分かっているんだね。

この作品のメインディッシュは痛そうなシーンを生で感じることができるかできないかで
味わいがずいぶん違ってくる作品だ。



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