ラスト・アンドロイド


 2008.6.19  パラレルワールドは無視 【ラスト・アンドロイド】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
未来のアンドロイドが過去へ戻り、過ちを正し世界を変えようとする。物語のエッセンスはターミネーターに近いが、アンドロイドに出会うまでと、出会ってキーマンを見つけるまでが本作のメインだ。崩壊した未来世界はちょっとした北斗の拳的な雰囲気となり、ボロをまとったレジスタンス風のモノたちが、権力者に抵抗している世界だ。そんな中現れたアンドロイドがどうもイメージしていたものとは違っていた。どこをどう見ても普通の人間で、アンドロイドらしさは微塵も感じられない。そうは言っても過去にもどり、未来のために科学者を説得する部分は興味深かった。何も知らない過去の人物にどうやって未来の惨劇を伝えるのか、そこがすべてだ。

■ストーリー

一体のアンドロイドを中心に圧倒的なスペクタクルで描かれるSF・ヒロイン・アクション!2014年、核戦争が勃発。終戦までに50億人以上の犠牲者が出た。世界は政府軍が統治したが、その代償は計り知れなかった。そして時は2078年。1人の囚人が政府の刑務所から反逆軍の手によって奪われた。彼女の名はアイノア。政府が戦争を支配するために創られたアンドロイドだった…。

■感想
一人の科学者の誤った決断により核戦争が勃発し、世界は崩壊へ向かう。その過ちを正すために未来に存在するであろうアンドロイドに過去の自分の過ちを正させるという、ちょっと考えると頭が混乱しそうな複雑さだが、わりとすっきり理解できたのは、物語自体がシンプルだからだろう。物語の大部分がアイノアを探しだすところと、キーマンたちとの出会いにさかれており、ちょっとした冒険物語的な流れとなっている。

アンドロイドのビジュアル的なインパクトはまったくない。未来という雰囲気も、荒れ果てた荒野がメインの世界では、まったく感じることができない。へたすると世紀末的な印象の方が強いかもしれない。地下組織の中で抵抗する人々。一つの希望の元に自己犠牲の精神で希望をたくす。今の世界を変える、たった一つの希望であるアイノアが魅力溢れる人物でない、無表情でアンドロイドをアピールしているところも、本作の特徴だろう。

過去へさかのぼり、科学者に未来の惨状をつたえるアイノア。実はこの時点ではまったく関係のない科学者に対して、どのように説得力溢れる説明ができるかが、一番の本作のポイントなのだろうと思っていた。誰もが納得でき、感動できる流れになるのか。局所的に過去を変えたとたんに現在もすぐに変わるという、パラレルワールドをまったく無視した流れ。見る人にとっては、そんなことありえないし、不自然すぎると感じるかもしれない。過去が変われば、アイノアも存在しない。っということは過去の過ちを正す者もいなくなる…。なんてきりがないことを考えてしまう。

未来が変わっても、過去の記憶を忘れないというのは少し感動してしまった。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp