きみに読む物語


2005.4.4 泣こうと思えばいくらでも 【きみに読む物語】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
泣こうと思えばいくらでも泣ける、どの世代にも対応でき、
見終わった後にスッキリとした気持ちになれる恋愛映画。
ドロドロとしたところがなく、出てくる人物全てに好感が持てる。
正直すぎてちょっと物足りないというのもあるかも?

■あらすじ
とある療養施設で、記憶をなくした初老の女性に定期的に会いに来て、
若い男女のラブストーリーを話してきかせる老人がいた。
その物語は、1940年、ある夏に出会い恋に落ちたアリーとノアの物語。
しかし身分の違いがふたりを引き裂き、アリーとノアは別々の人生を歩むことになるが…。

■感想
恋愛映画はそれほど好んで見る方ではない。なのであまり見慣れていないというのも
あるかもしれないが、本作の仕組みが分かるまでは、何て平凡な恋愛映画なんだっという
気持ちでちょっと飽きはじめていた。

途中で本作のポイントが分かり、途端に興味が湧いてきたが、基本は恋愛映画なので
それほどのめり込むということはなかった。
老若男女どの世代の人にも対応できるような構成なので、一般受けはしやすそうだし、
感情移入もしやすいだろう。

泣けるポイントは何カ所かあるが、世代によってもどこで泣きそうになるか別れそうな感じがする。

出てくる人、全てがいい人で、ドロドロとした部分がないのでスッキリとした気持ちで
見ることができるが、山場は限られてくる。
僕が感じたのは主人公の女性はものすごく純粋だが、実際にはもっとしたたかで
世渡り上手なんではないかというイメージを受けた。
作品の中ではそれをにおわす箇所はほとんどなかったが。

王道で安心して見ることができる恋愛映画だが、
僕のように刺激を求めるようなタイプには物足りなさがどうしても残ってしまう。
綺麗で純粋すぎて現実と比較してしまうような人は見ない方がいいかもしれない(笑)
それほど純粋な映画だ。

感情移入できなければ、ただの平凡な恋愛映画で終わってしまいそうだが。
デートなどで見るにはもってこいな作品かもしれない。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp