彼女は最高


2005.6.23 夫婦間の性の問題がとてもオープンだ 【彼女は最高】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
1996年の作品であり、若い頃のキャメロン・ディアスやジェニファー・アニストンが
出演している。とても丁寧に作られている作品で好感が持て、ストーリーも面白い。
日本人には馴染みがない家族の問題や夫婦の問題。
アメリカではこれほど夫婦間の性の問題がオープンなのかとちょっと驚きつつも
興味深く見ることができた。
しんみりするところもありつつ、ちょっとコメディタッチで今見ても楽しい作品だ。

■ストーリー
ミッキー(エドワード・バーンズ)はしがないタクシー運転手。弟フランシス(エドワード・マックグローン)は
ウォール街で活躍するビジネスマンだが、妻のルネ(ジェニファー・アニストン)は3カ月もセックスがごぶさたで、
欲求不満。兄弟の父親のフィッツパトリック(ジョン・マホーニー)は元消防士で、
今は郊外の海岸に住んで釣り三昧と悠々自適の毎日。
そんなある日、友人の結婚式に行く途中の旧友ホープ(マクシーヌ・バーンズ)を客として拾ったミッキーは、
なぜか彼女と急接近、電撃結婚を決めてしまう・・・

■感想
対照的な兄弟とその父親。この三人の関係が面白い。古き良きアメリカの田舎家庭という感じで
とてものんびりとした釣り風景などは憧れてしまう。
しかし、そんな幸せそうな家族にも女性がらみでいろいろと悩みがある。
兄弟と父親それぞれに女性に対する一種の幻想のような物をもっており
それを相手にも押しつけている。駄目な男の典型かもしれない。

ものすごくアメリカ的でオープンな作品だが、とても丁寧に作られているので
見ていた飽きることがない。それぞれの夫婦関係と家族との関係、
ミッキーの元婚約者と弟の関係など、ちょっと複雑なようだがみんなの気持ちは一貫しているので
混乱することはない。

対照的な兄弟がとても魅力的であり、仕事はできるが兄にかなわない弟などはとても
分かりやすく、コメディタッチにはうってつけのキャラクターだと思った。
キャメロンディアスの役も彼女が演じることで魅力が増し、どこか危険な香りがする
魅力的な女性を見事に演じていると思う。

最高の彼女を見つけることの難しさと、失ってから分かる重要性。
結論から言うと男は女の気持ちはいつまでたっても分からない
兄弟の父親ほどになっても結局妻のことは理解しきれなかったと・・・
なんか耳が痛い人が多そうだが実際にそうだろう。



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