カンフー・ハッスル


2005.8.3 ありえない面白さ 【カンフー・ハッスル】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
ちょうどドラゴンボールを映画化したらこんな感じになるのだろうか。
ありえないストーリーであり、ありえない展開なのだが全てを納得させる何かがある。
本作を見て、現実的ではないと否定する人は元もと本作を見る資格はない人であり、
単純にアタマを空っぽにして楽しめる人にお勧めだ
残酷で悲しいシーンもあるが何故かクスリと笑えてしまう。
作り手の楽しませようという気持ちが現れている作品だ。

■ストーリー
文化革命前の混沌とした中国。本当のワルに憧れるチンピラのシンが、
恐喝しようとしたオンボロアパーには、なんとカンフーの使い手がゴロゴロ!
やがて彼はこのカンフーの使い手たちと街を牛耳る斧頭会の戦いに巻き込まれていくことに…。

■感想
CGを使いまくっているが変にリアルさを追求していないのがよい。
割り切った使い方でCGをとても効果的に使っている。今までのカンフー映画にはない
見た目の派手さで強さを演出している。
ありえない技を使うのだが、これがホントに漫画的でアニメがそのまま
実写になったような感じだ。

ストーリーはいろいろなエピソードを絡めているが、基本は隠れた実力者が
その実力を発揮して、強い者を倒す。この繰り返しだ。
自分は強いと思いこみ、相手の外見から弱いと判断し、いざ戦いが始まると
あっという間に負けてしまう。
ありがちなパターンで分かりきっているのだが、それを見るのはとても楽しいし、
倒す瞬間はワクワクしてしまう。

このワクワク感が最後まで続き、結局最後も強者を、見た目弱者が倒すという
黄金パターンで攻めてくる。
本作のすごいところは、どうやって強くなったかというプロセスをまったく
見せないところかもしれない。数々登場するカンフーの達人はどうやってそこまで
強くなったのかまったく不明である。ドラゴンボール的に強さのインフレを起こしている
その頂点に立つ者に至っては、ある日突然強くなるというまったくあり得ない話しなのだが
それがそのまま、まかり通ってしまう勢いが本作にはある。

恐らく本作はストーリー重視の映画通には不評かもしれないが、老若男女ライトな
映画ファンにはとても喜ばれる作品だと思う。
そのうち地上波でもジャッキー・チェンの映画並に頻繁に放送されるようになるだろう。



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