カンフー・パンダ


 2008.8.2  パンダはメタボが普通だ 【カンフー・パンダ】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
CGで描かれた何でもありな動物の世界の物語。パンダの父親が鳥だったり、トラとブタが一緒に生活していたり。弱肉強食は一切無視のカンフーの世界。主人公のパンダであるポーのコミカルな動きと表情。カンフーに憧れながら、メタボな体系で修行に挑む。ポーが強くなるきっかけは少々笑えるというか呆れてしまうのだが、ある意味定番なのだろう。物語自体はものすごく定石どおりの流れなのだが、ポーの動きとキャラクターで面白い作品となっている。アニメとしてのスピード感や戦いの場面の構図もすばらしい。ジブリアニメやディズニーアニメとも違う、アニメ界に新たな新風を巻き起こしそうな雰囲気すら感じられた。ありきたりな流れなのだが、しっかりと見せるのは監督の演出力なのだろう。

■ストーリー

中国の山深い村に住むパンダのポーは、村の“龍の戦士”の言い伝えを信じていた。父親はラーメン屋を経営していたが、ポーの憧れはカンフー。村のヒーロー、マスター・ファイブのようなカンフーの達人になるのを夢見ていたが現実は厳しかった。ある日、極悪カンフー・ウォリアー、タイ・ランが龍の巻物を狙い、村にやってくるという噂が流れる。巻物を守る“龍の戦士”が村から選ばれると聞き、ポーは武術大会に出場することに…。

■感想
同時期のライバルとしてジブリアニメやポケモンがいるが、恐らく両方に負けるのだろう。知名度や需要の関係でそうなるのは仕方が無い。しかし、子供だけでなく大人も楽しめる本作は、もうちょっと評価されてもいいのかもしれない。特別ストーリーが優れていたり、映像が素晴らしいというのはない。海外アニメ独特のちょっと可愛くない絵柄というのも拒否される要因なのかもしれない。しかし、ありきたりなストーリーであっても最後まで飽きずに見てしまうから不思議だ。何がそうさせるのか。恐らく生き生きとしたキャラクターの表情が全てなのかもしれない。

メタボリックなパンダが偶然”龍の戦士”に選ばれる。そして…。メタボなパンダという表現もおかしいのかもしれない。逆に考えるとスリムなパンダなど存在しないからだ。本作に登場する動物たちは自然の摂理を一切無視した、まさに人間と同じ、それぞれの動物の違いはちょっとした人種の違い程度しかない。トラや蛇がカンフーを使う。なんでもありだが、主人公のポーを現実の人間に例えると、もしかしたらサモハンキンポウのような感じかもしれない。もしかしたら、監督もそれをイメージしていたのだろうか。動けるデブ。もうこれだけで、なんだかニヤニヤしてしまった。

食べ物に対して意地汚いポー。それがきっかけとして強くなるポー。筋が通っているようだが、めちゃくちゃだ。ただ、アニメとしては突然覚醒して強くなるというよりも、説得力はある。全てはアニメとしてはという前提で考えてしまうので、なんでも許せてしまう。ポーがタイ・ランと戦いながら、信じられないような能力を発揮する。しかし、見た目はデブのままだ。このギャップが面白く、そして、目が離せない要因なのだろう。動けるデブでパンダ。そのパンダがかわいらしいのではなく、ちょっとしたおっさんなのが良かったのかもしれない。

アニメとしての面白要素は十分に満たしていると思う。



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