ジョゼ・モウリーニョ


2006.6.14 彼が日本の監督をやれば・・・ 【ジョゼ・モウリーニョ】

                     
■ヒトコト感想
ある日突然チェルシーの監督として現れたような気がした。しかしその実績はすさまじいもので、この若さでこれだけの実績を誇る監督はまずいない。そんなモウリーニョのこれまでの監督人生が描かれている。今までは監督よりもまず選手が重要だと思っていた。本作を読むと秘密は、監督の重要性は言わずもがな、選手のモチベーションを高める技術に優れているのとその厳しい統率力にあるのだと思った。そのうちポルトガルの代表監督になるだろうが、その時はポルトガルがW杯で優勝しそうな気がする。

■ストーリー

欧州フットボール界で最も話題の人。それは、どの選手でもない、監督「モウリーニョ」だ!1963年生まれの若き指揮官は、その統率力でチェルシーに50年ぶりのリーグ優勝をもたらし、今年はプレミア&チャンピオンズリーグのダブル制覇が期待されている。本書は、前チームであるFCポルトで欧州頂点を極めて、チェルシーに移るまでが描かれている。

■感想
監督という仕事はただ戦術を決め、選手を配置するだけであとは選手まかせだとばかり思っていた。しかしその実状はというと。選手自身はいい大人なのにすべて監督が細かく管理するようだ。門限はもちろんのことすこしの甘えも許されない。プロなのだからすべて選手一人一人の自己管理に任せられていると思いきや監督の入り込む部分がかなり大きいことに驚かされた。

今、ちょうどW杯真っ只中であり、モウリーニョの指導の下成長した選手がポルトガル代表として頑張っている。本作を読むと、モウリーニョの指導のおかげでその才能を開花させ、モウリーニョと共にビッククラブへとステップアップしていった選手が結構いるということにも驚いた。

本作に描かれている自信満々のモウリーニョ。それは確固たる理論の元、形作られた自分の監督論があるからであり、監督業わずか4年で最高峰まで達するということは、世界最高の監督と認めざるおえないだろう。他の監督がどうなのか分からないが、モウリーニョのサッカーに対する考え方とその実績からすると
誰もがこの監督に期待してしまう

マスコミ対応や対外的に難があるらしいが、選手との強固な信頼関係を築き、結果を出しさえすればそれでいいと思う。可能性としてはかなり低いのだが、将来的には日本の代表監督になってくれたらと思う。その時には今回のW杯が散々なだけに、どれだけ日本サッカーが変わるかみものなのだが・・・。



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