女子大生会計士の事件簿DX1


2005.2.10 女子大生という文字に惹かれて 【女子大生会計士の事件簿DX1】

                     

表紙と女子大生という淫靡な響きに惹かれて買ってしまった。(ウソ)

最近オンライントレードというものを始めまして、やるからには自分が
買う株の銘柄には失敗したくないというのがある。
そんな不純な動機から前から進められていた
簡単に会計の一般知識がつく本ということで読んでみた。

勝ち気な女子大生会計士である萌実(通称萌さん)と弱気な新人会計士
カッキーこと柿本が会計監査という仕事を通してさまざまな事件に遭遇し
それを解決していく物語。
事件といっても金田一少年の事件簿のようなドロドロした陰惨な事件ではなく経理やお金が絡むが、どこかさっぱりした感じの事件が起きる。

弱気な新人会計士カッキーの目線で事件が語られているために、
読者が疑問に思うことをそのままカッキーが疑問に思ってくれるので分かりやすい。
駄目な新人とできる先輩という図式はありがちだけど、それが会計士であり先輩が女子大生というところがポイントなのか。

読みやすい理由はほかにも有り、出てくる登場人物が非常にシンプルで最初の数ページを読むだけで人間関係が把握できる。
これがベースになっているためにすべての事件では余計なことを考えずに事件の内容に集中できるのだと思う。

事件は会計に関する知識がない人にもわかるようにシンプルであり、
なおかつ奥が深いので、本書を読んで経理や会計に興味を持つ人がでてくるかもしれない。

本書にはいろいろな事件に関して語られているが、
中には株に関係する物語がありそれを読むと自分の株に対する見方と株価が変動するしくみや、
何に注目して株を買うかなどの基本的な知識も身についた。

読み終わった後には、
女子大生である必要性はいまいち感じられなかったけど、
若くてぴちぴちした子がこれだけできるんですよっということと、インパクトという意味では必要があるのかもしれない。



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