2005.9.12 どこかで見たような近未来物 【アイランド】
評価:3
■ヒトコト感想
自分の今までの生活はまやかしであり、真実を求めて孤軍奮闘する。
これってどこかで見たような??マトリックスと酷似している。
全体の雰囲気も近未来的でありドロドロとした液体で育てられるあたりも
マトリックス風味はただよっている。
ただし結末はものすごく現実的であり、ある種クローン物の王道をいっている。
クローンが本体と入れ替わるってのはありきたりだが。
■ストーリー
大気汚染から救い出され、このコミュニティで暮らし始めて3年になるリンカーン(ユアン・マクレガー)
安全で快適だけれど、退屈な日々。ここで暮らす人々の夢は、地上最後の楽園「アイランド」へ行くこと。
日々行われる抽選会が彼らの最大の関心事であった。
しかし、リンカーンは気づき始める、アイランドが存在しないことに、
外の空気は汚染などされておらず、何者かの陰謀によって隔離されているということを。
リンカーンはジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)と共に脱出を試みるのだが・・・。
■感想
激しいアクションシーンはまさしくこれぞハリウッドという感じで金をかけて
作っているのだが、残念なことに演出なのだろうがアクションシーン全般に
激しいカメラのブレがありそれがとても煩わしく感じた。
その演出には激しさは感じるのだが、それ以上に見にくさとわかりにくさを
強烈に印象づけることとなる。
キャストはとてもよかったと思う。特にスカーレット・ヨハンソンは
また美しさに磨きがかかったようだ。
彼女を見るだけでもこの映画は価値があるかもしれない。
出演する作品によって印象も随分変わるが、今回も美しいことこの上ない。
この手のものは最後はハッピーエンドになるのだが、そこで
今までの平穏な生活を捨てて自分の本当の存在理由を教えられた人々は
果たしてそれが幸せなのだろうか。
全ての人が皆、自分の真実の姿を知りたいと思うとは限らない。
今の平穏な暮らしを少しでも長く続けたいと思う人もいるかもしれない。
リンカーンが「ただ生きたいだけだ」と言っていたが。
その後のクローン達が生き残り幸せになったかどうかは分からない。
ご都合主義やお決まりなアクションで辟易する場面もあるが、
映像もすばらしく、キャストも良いのでそれなりに楽しく見ることはできる。
近い将来、本作と同じようなことは現実に起こらないとも限らない。
ある意味警告も含めている作品なのだろう。
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