ハッカビーズ


2005.12.6 コメディなのか? 【ハッカビーズ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
なんと言っていいのかわからない。コメディなのかそれとも精神世界を表現しているのだろうか。
出演者は豪華で、それぞれ個性的過ぎるほどのキャラクター達があばれまわり、楽しげな作品かと思いきや
途中からわけがわからなくなってくる。
特にアルバートとトミーの一人禅問答やブラッドの無意味なハイテンションなど・・・。
予告では新感覚ムービーとあったのだが、確かに新感覚だ(笑)
難解な精神世界を語った映画に比べればまだわかりやすくマシなのかもしれないが、
中途半端にわかりやすいので狙いがまったくわからなかった。

■ストーリー
それはありとあらゆる満足をお手ごろ価格で提供する、素敵なスーパーマーケット、ハッカビーズに勤務する
エリート社員ブラッド(ジュード・ロウ)。キャンペーン・モデルのドーン(ナオミ・ワッツ)のハートもつかみ、
人生も絶好調!そんなある日、ブラッドが進める新店舗建築計画に、
オタクな青年活動家アルバートが立ち向かう!…だがその前に「敵を知るにはまず自分から」と、
<哲学探偵>夫婦に「ボクを探偵して欲しい」と、あさってな依頼をする。
そこに探偵夫婦の宿敵、謎のフランス人熟女が現れ、
アルバートの親友、エコな消防士トミーを巻き込んだ思いもかけない展開が…。

■感想
まっとうな作品にしてしまっては面白くないからいろいろと趣向を凝らしているのだろうか。
ちょっとでも油断すると作品のテンションにおいていかれてしまう。
アルバートもそうなのだが、特に消防士のトミーはぐんを抜いている。
あのキャラクターもそうだが思い込みの激しさと、ハチャメチャ具合、
しかし最後にはそれが少し面白くなってくるから不思議だ。
消防士であるトミーが本作の中で一番はじけていながら最後は一人幸せになっている。
一番おいしい役かもしれない。

かたや変にエリート社員ぶってるブラッドをジュード・ロウが演じているために、優男風な印象が強く
やり手なのだろうが、どうしても威厳がないというか頼りがいがあるという感じではなかった。
その印象のまま最後までいき、最後には僕が持っていた印象のとおりに、情けなさを前面に押し出していた。

豪華キャストで、探偵夫婦訳としてダスティ・ホフマンが出てきたりと(これもいい味を出している)出演者には
非常に恵まれていると思う。ナオミ・ワッツも年齢を感じさせないすばらしい肉体を披露してくれているし・・・。
しかし、肝心の脚本が中途半端で、無理やり笑いを取ろうとしているのか、
もしくは大真面目にやっているのかわからないが不自然な部分が多数目につき、
それがどうにも気になって仕方がなかった。

前衛的と言っていいのだろうか?それともこれが新感覚の映画というのだろうか?
まあ見る人のセンスによるかもしれないが僕はまったくなんとも思わず、
半分コメディのハチャメチャ映画というような印象しかなかった。



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