ゲームの話をしよう


2006.12.6 懐かしくなる昔のゲーム 【ゲームの話をしよう】

                     
■ヒトコト感想
本作の作者というかインタビューアは面白い文章を書くということで評価が高い。中身はなんてことないゲームにまつわるインタビューなのだが、そこには相手の話をどれだけ引き出せるかのテクニックと、おそらく多少脚色されているであろう、返しの言葉など非常に楽しめるつくりとなっている。中には開発者が登場しマニアックな話になる場合もある。さらには昔のマニアックなゲームの話が登場する。おそらく僕もそうであるように、初代ファミコン世代からゲームをそれなりにやっている人であれば相当楽しめる。それ以外の人だと、まあ本来の面白さの7割ほどしか楽しめないだろう。

■ストーリー

「ファミ通」編集者がゲームの作り手からマンガ家、イラストレーター、ミュージシャン、さらにはゲーム好きの小学生まで、さまざまな人たちと話すゲームのあれこれ。

■感想
ゲーム好きの様々な人との話。基本的にインタビューをする人される人の両方がゲームが好きという前提がある。そのため、ゲームが嫌いな人には理解できない面もあるかもしれない。しかしそのへんは”ゲーム女”だったり彼氏がゲームばかりする話など、一般人が読んでも楽しめる部分は多々ある。特に女性にゲームをやらせようとするくだりでは、皆が思っているとおりの回答がでてきた。やはりこのへんは全国共通なのだろう。

ゲーム好きならではの部分もあり、一般人には理解できない部分も多々ある。特に~の開発者だったり、~社(ゲーム開発会社)の社長がでてきてインタビューするあたりは、ゲーム好きならば理解できてもなんのことだかわからなくなる可能性が高い。世界的に有名なマリオの作者でさえ、一般にはほとんど認知されていないのが現実だからだ。そんな現実でもそれほどゲームに詳しくない人にも受け入れやすい雰囲気は持っている。

くだらない話もあればそうなのかと関心する話もある。しかし一番インパクトがあったのは小学生との話だ。世間的に面白いと言われているゲームよりも、小学生はその自分達の小さなコミュニティーで流行っている物が一番面白いらしい。なので、その地区だけ異様にマニアックなゲームソフトの売れ行きが良かったりするのだろうか。「ゴールデンアイ」という
マニアックなゲームを絶賛する小学生。しがらみも何もない小学生が絶賛するのならばやってみたくなるのは当たり前だ。

時期的には10年近く前の本だが、今読んでも懐かしい思いと、そうそうという共感する思いがある。今はほとんどゲームをやらなくなったが、なんだか本作に登場したゲームをやりたくなってきた。



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