フロム・デプス


2005.12.24 恐怖のサメがチープだ 【フロム・デプス】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
深海での緊迫した戦い、DNA操作をされた恐怖のサメが襲い掛かる!・・・・・。 こう書くとどれだけハラハラドキドキする映画かと興味がわくが、 正直DNA操作されたサメのインパクトがたりない。 緊迫した潜水艦内での戦いもどこか間延びしてしまっているようで・・・、緊張感がイマイチだった。 そんな中にも登場人物達の役割が明確なので、個性的なキャラクターが活きていると思う。 セクシーでパッと見下品だが頭の良い女や、いかにも冒険家な男、 元海軍の堅物男などバラエティに富んでいる。 DNA操作のサメがもう少しインパクトがあれば面白くなっていたと思う。

■ストーリー
DNA操作により誕生したシャークが人々に恐怖をもたらす深海パニックアクション。 謎の船舶事件が相次ぐメキシコ湾で、水深1200メートルの海底に建設された研究基地との連絡が途絶えた。 調査を開始するが、そこには何者かに襲われた形跡があり・・・。

■感想
恐怖のサメと人間の対決・・。なんてのは無い!。サメとの戦いというか一方的に人間がやられるだけだ。 予告などを見るとサメ対人間という図式になっているようだが、 実際は主人公達のグループ対サメを遺伝子操作しているなぞの組織の対決だ。

DNA操作をしてサメを凶暴にし兵器として扱いたいらしいが、 作中に実際にどのような遺伝子操作をしてどのような効果が表れたとかいうのはまったく説明されない。 登場するサメも確かに深海で活動できるというのはすごいのかもしれないが、 それ以外は見た目もまったく変わらず普通のサメだ。 少し凶暴になったかもしれないが、DNA操作の細かなところを 説明してくれればさらに説得力が増しただろう。

深海での潜水艦内という閉鎖された空間でのアクション。確かに逃げ場の無い場所での緊張間や、 水圧の恐怖などはよく表現されていると思うのだが、 全体的にチープな印象がぬぐいきれなかった。 何がとはっきりとは言えないのだが、安っぽさを感じた。

凶暴なサメというのは確かに恐ろしいと思うが、脈略も無く水槽から飛び出してきて 都合よく敵兵のみ食べるというのが安っぽさを増幅させた原因なのだろう。 結局最後まで明確な目的は不明で、敵艦の艦長がしきりに「20年と180億を無駄にするのか!!!」 と叫んでいたが、何をどうしたいのかがまったく不明だった。



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