2005.6.9 ほのかにB級の香りが・・ 【フォーガットン】
評価:3
■ヒトコト感想
かなり好きなタイプのサスペンスだ。
CM等、事前情報では僕好みの要素たっぷりの作品で、見る前の期待感はかなり高かった。
その期待感に比べるとちょっと物足りないような気もするが、
全体的には雰囲気といい、キャラクターといい申し分なかった。
ちょっとほのかにB級の香りがしているのはご愛敬。
■ストーリー
一人息子のサムを飛行機事故で失ってぁら14ヶ月。
テリー(ジュリアン・ムーア)は未だに愛する息子の死から立ち直れずにいた。
そんな彼女の周りで異変は静かに始まった。家族3人で撮った
大切な記念写真からサムの姿だけが消えていたのだ。動揺する彼女に精神科医は冷静に告げる。
「息子など最初から存在しなかった」
大切な思い出を全て否定されてしまう。それはある意味で、人格を否定されてしまうより
恐ろしいことだった・・・
■感想
CMや主演、ストーリーの触りの部分。全てがミステリー好きにはたまらない作品かもしれない。
CMのとおり、オチは確かに絶対に人に話してはいけない。オチ以前の問題というのも
あるかもしれないが、もし見る前にオチをしってしまったら物語が途端に
チープに感じてしまう。何も知らなければ、前半部分は十分にミステリーとして楽しめる。
ミステリー好きの人の中には受け入れられない人もいるかもしれない。
どこまで許せるかというのもあるだろう。
見るからにB急な雰囲気を漂わせている作品ならば、全く問題ないのだろうが、
本作のようにまったくそんな雰囲気を出さず、最後に持ってくるところが
がっかりする人を激増させる原因かもしれない。
賛否両論は覚悟しなければならない作品だ。
あらゆる場面で、何でそんなことができるんだろう?とか、これはどんな理由がるのか?
などと思うかもしれない。ミステリーとして十分な伏線なのだが、
それが納得できるような回答を得られるかというと、そうではない。
最後にちゃんと論理的な回答を求めたいような人にとっては、理不尽で
いかにもB級映画で納得できないと思うかもしれない。
その辺を考慮しても、僕は純粋に作品として楽しめた。
後半で、CMでも登場していた人が飛ばされるシーンなどは非常に衝撃的で
全体の雰囲気が静寂感に包まれている作品なだけにより、ショッキングに感じてしまう。
ちょっと強引な展開にとまどいつつも、親子の絆の強さに感動しつつ
スッキリした気分で見終えることができた。
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