2008.2.4 誰もが一度は聞いたことのある曲 【フラッシュダンス】
評価:3
■ヒトコト感想
かなり昔の作品。本作を見てダンスに目覚めた人も多いのだろう。ある意味伝説的な作品だが、今見ても十分に楽しめる。ただ、昔の作品だけに色あせた部分はある。今見ると、ダンス自体はそれほど印象深いものではなく、ストーリーもどこかありきたりなサクセス・ストーリーに感じてしまう。どちらかと言えば、映像やストーリーよりも音楽の印象の方が強い。どこかで聞いたことのあるような曲ばかりが使われており、すべては本作が元ネタとなっているのだろう。そう考えると、この作品の貢献度は相当なものだろう。そうは言っても交通整理をしながらのロボットダンスは相当なインパクトがあるが。
■ストーリー
昼間は製鉄所の溶接工として働き、夜はナイトスポットのダンサーとして踊りながらプロのバレリーナを夢見て活動を続けるヒロイン、アレックス(ジェニファー・ビールス)の愛と青春を描いたサクセス・ストーリー。
■感想
冒頭の音楽からやられた。絶対に誰もが一度は聞いたことのある曲だ。それでいて、明らかに昔の曲だという雰囲気。本作がすべての原点なのだと、まず最初に感じた。スチュワーデス物語だろうか、そのあたりで使われていた曲や、Dragon
Ashの"I love
HipHop"の原型など、アレンジされる前の曲というのは、独特の良さというものがある。本作がこれほどリスペクトされていたとは、見るまでまったく知らなかった。
典型的なサクセス・ストーリーであり、山あり谷ありのポイントはしっかりと抑えられている。しかし、ストーリー的には現在の映画と比較すると、どうしても物足りなく感じてしまう。過去に本作を見て感動した人がノスタルジックな気分で見ると、こんなものかというような印象をもつかもしれない。その時代では確かに衝撃的な作品であっても、時が経つにつれて、色あせてくるのはしょうがないことだ。そうは言っても、見るべき部分は沢山ある。その筆頭は、交通整理のロボットダンスだろう。あれは、今見ても目が釘付けになってしまう。
今、あえて本作を見たことに特に理由はない。偶然目に付いたから見たのだ。しかし、こうやって過去の名作を見るというのは、新鮮な気分になれてよい。過剰な演出や余計な肉付けがされておらず、シンプルな構成は見やすい。本作を見てダンスに憧れた世代は今はおそらく三十代後半だろう。果たして現役でダンスをがんばっている人はどの程度いるのだろうか。まあ、そんなことはどうでもいいことだ。
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