ファイティング・ガール


2006.5.25 いつまでも変わらぬ美しさ 【ファイティング・ガール】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
男社会に進出する女はそれだけで目立つが叩かれもする。特にボクシングなどという男のスポーツに女がプロモーターとして進出し、成功すればその妬みも半端ではないだろう。実在するジャッキー・カレンをメグ・ライアンが熱演しているが、この女優はいつになっても年をとらない。下手したら若い頃よりも綺麗になっているかもしれない。崩れないプロポーションと変わらない美貌に釘付けになってしまった。

■ストーリー

男性プロボクシング界で女性プロモーターとして成功したジャッキー・カレンの実話。幼い頃からボクシング一家に育ったジャッキーと、偶然出会った1人の黒人青年が、ともにボクシングのチャンピオンを目指すのだが・・・。

■感想
リアルに男社会に挑戦する女性というのは、自分が女というのを多少は武器にするのだろうか。僕の中では少しはそのイメージがあった。本作では女性プロモーターとして成功するために女の部分をアピールするのではなく、男と変わらず自分の実力だけで勝負しているというのがよくわかった。しかし悲しいかな世間からはそうは見てもらえず、女という部分にスポットを当ててしまい当事者の思惑とはうらはらに別の部分で目立ってしまっている。

プロモーターとボクサーのトラブルはよくありがちなネタかもしれない。マイクタイソンに対するドン・キングであったり。ボクサー以上にプロモーターが目立つとどこか軋轢ができてしまうのだろう。ジャッキーの何事にも前向きでアグレッシブな部分は見ていてとても好感が持てるが、行き過ぎた部分を感じるのは事実だろう。それが女ということでなおさら感じるのかもしれない。

実話をベースにしているのだが、
最後にはドラマチックな展開がまっている。多少の脚色はあるにしても、これがすべて事実だとしたらジャッキーはずいぶん周りの人々に恵まれていると思った。

女の社会進出が顕著な現在であっても、まだまだ女性が足を踏み入れていない分野は沢山ある。それらすべて、最初にチャレンジする女性は多かれ少なかれ本作のジャッキーのように過剰ではあるが、あそこまでエネルギッシュに自分をアピールすることができないとだめなのだろう。



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