エブリ リトル シング


 2008.7.29  人生が変わるか? 【エブリ リトル シング-人生を変える6つの物語-】  HOME

                     
■ヒトコト感想
人生を変える物語…。確かにちょっと心に残るような良い話なのだろう。しかし、なぜかちょっと覚めた目で読んでしまった。この感覚はなんなのだろうか。ある程度予定調和的な流れもそうだが、登場人物たちの言葉にしっくりとこないからだろうか。世間的にはヒットしている本作。読んでいる間中、違和感ばかりを感じていた。っというよりも、作者のメッセージがまったく心に響かなかった。教訓的なモノを含みながら物語としても細かく繋がっている。それに気づきながらも、”あー、そうなんだ”という感想しかもてなかった。すさんだ心の持ち主なのだろうか。理解しきれていないのだろうか。まったく心に響かない本作。世間とのギャップに正直驚いている。

■ストーリー

あえて5本足のクワガタを買い求める少年の些細な行動が、夢や自分の存在意義を見失った人々の人生と交錯し、物語は波紋のように広がっていく。貧乏を苦にする中学生の菜々美は、なぜ、救われたのか。(第2話、ランチボックス)「地味子」と呼ばれる女子高生の京香は、なぜ、ダンスパーティの相手をひた隠すのか?(第3話、アフター・ザ・プロム)

■感想
クワガタの話やランチボックス、アフター・ザ・フロムにいたっても、全てがある程度予想できてしまう。それだけでなく、なんとなくだが読んでいてギクシャク感じてしまう。登場人物たちの言葉遣いのせいだろうか?それともキャラクターのせいだろうか?どうもリアリティを感じることがなく、ただとってつけたような話が続いているだけのように感じてしまった。複数の話が少しづつ繋がっており、最後にはすべてがハッピーエンドとなる。特別な驚きも感動もなかった。

そうは言っても、共感できる部分もある。人に元気を与えるのとはちょっと違うが、何か大きな一歩を踏み出そうと躊躇している人には、そのきっかけになるかもしれない。本作の中の誰かに触発されて行動を起こすのとはまた違うのだが、勢いというのはつけてもらえそうな気がした。何かをやることに理由は必要ないとは思うが、そのきっかけを与えてくれることはものすごく重要だ。そういった意味では、本作にはその効果があるのかもしれない。

人生を変えるというあおり文句があるように、変わる人は変わるのだろう。自分の中では必要以上に期待していたというのもあるが、思っていたほどの物語ではなかったという印象の方が強かった。もっと感動したり、激しく啓蒙的な何かがあるのかと思っていた。ほんの少し子供だましにも感じてしまうあたり、もしかしたら汚れた大人になりきってしまったのかもしれない。純粋な心の持ち主であれば、きっと感動し、人生を変えることができるのだろう。

まるで裸の大様的作品のように思えて仕方が無いのだが、どうだろうか?



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