エイリアンVSプレデター


2005.2.6 夢の対決 【エイリアンVSプレデター】

                     

評価:3

小学生のときに誰もが考えること、夢の対決を脳内で実行しそれを
話さずにはいられない。

「ケンシロウとゴクウだとどっちが強いのかな??」
「カメハメ派で一発でしょ」
「いやいや、北斗百列拳で倒すでしょ」

などとくだらない、小学生ならではの
脳内麻薬をドクドク流しながらの会話。 それって大人になっても少なからず考えるが、それを言葉に出すことはなく、 自分の心の中にしまっておくのが大人のルールのような気がした。

リアルの自分の妄想を映画として実現してしまった物がある。 それがエイリアンVSプレデターだ。 ほぼ確実に思うのは、企画を考えた人は映画マニアで、前々から思っていた映画至上 最強最悪は誰だろう?ってことを実現したかったんだと思う。 どちらも人間相手で圧倒的な力の差を見せ付けながら最後には人間の知恵と勇気の前に 敗れてしまうが、それが人間相手ではなく怪物同士の対決ならばいったいどうなるのだろう? どうゆう決着がつくのだろうか? 考えただけでもわくわくするし、落としどころを間違えるととんでもない駄作になりかねない。 両方のファンから総スカンをくらいかねない諸刃の剣である。

強さの表現の仕方が難しい、強い物同士の対決だとそれがどのくらいすごいのかを表現する 手段がないからだ。両方強いのはわかるが、それだけだと映画なので観衆にそのすごさが伝わりづらい。 そこで現れたのがこのくらいの大きさですよと比較にタバコの箱を一緒に写真に写すかのごとく、 比較対照として一般人が出てくる。 彼らは
立派に比較対象役を果たすべく、エイリアンとプレデターの両方にあっさりとやられていく。 これがなければお互いの強さを表現できないよねー。

最強の盾を最強の矛がついたらどうなるの? という感じでエイリアンとプレデターの対決ではお互い強いので結局お互いあっさりとやられていく、 人間相手ではないのですぐに死んでしまう。 やられっぷりが雑魚キャラ扱いなのも少し悲しいがしょうがないだろう。 どちらかというとプレデターが人間よりで知能があるのでいろいろと考えるのだろうが、 それにしてももう少し近代兵器を使えば簡単に倒せるのではないだろうか? 透明になってもエイリアンには見破られる? 圧倒的にプレデターが勝つと面白くないからそれなりに制限らしきものはチラホラあったけどね。

エイリアンとプレデターの対決理由がイマイチしっくりこない、 この理由だと他の夢の対決にも使い回しがききそうだ。 異種格闘技戦をするためにはルールなりで妥協しなければならないが、 本作の一番の妥協点は対決理由だったのかもしれない。



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